“ROOT25の赤狼”ウルフ

原画・彩色:貘社

プレイヤー:那葛伽 スタイル:レッガー◎・カゼ●・チャクラ

登場作品: EmperialGuard

 

ウオォオォオォオォ

 深夜のストリートを駆け抜ける。エンジンの吠える声、タイヤと路面が刻む音。普段ならもっとゆっくりと楽しみたいところだが、今はそいつに酔ってる訳には行かない。オレは今・・・追われている。

ドドドドドドドド!!!!!

 30mmの雨がアスファルトを捲り上げる。オレのすぐ脇のだ。地上で走るおおよその相手に走りで負けるつもりは無ぇ、いつでもぶっちぎってやるつもりだ。しかし、今度の相手はそうも言ってられない。なぜなら、あいつは・・・空にいるからだ。

ドドドドドドドド!!!!

 馬鹿の一つ覚えみたいに撃ってくる。逸れた弾丸が周囲の建物をなぎ倒し、対向車を吹き飛ばす。
 あの会社がイワサキと繋がっているって噂はどうやら本当だったみたいだ。レッドエリアに入ったとたんこれだ。・・・たかだかデータクリス一個にワイズマンを出して来やがるとはな!あのお嬢ちゃん達、何て仕事を依頼して来やがる!

グォン!

 高架の下をくぐり抜けながらなおも追いすがる戦闘ヘリ。どうあってもオレを仕留めるつもりのようだ。舌なめずりをするがの如く、機関砲の照準を合わせてくる。

こつん

 「相棒」のボディを軽く叩いて宣言する。

「走るぜ。」

Pi

 ディスプレイにメニューが表示される。

『高速走行モード移行・変形』

 ムラマサの形が変わる。車体が前後に伸び、逆に車高が低くなる。文字通り、矢の様な姿になる。それの完了も待たずに続いて命じる。

「オプション起動。」

『神=風・起動』

グァ!

ドドドドドドドド!!!!

 たった今までオレが走っていた場所を機関砲が打ち抜く。だがそれも今ではオレの遙か後方だ。虚を突かれたようなワイズマンもすぐに追いついてくる・・・つもりだったのだろう。

『アルゴンバースト・起動』

ドン!

 全身に衝撃がかかる。フレームが軋み、エンジンが唸りを上げる。視界は既に、点から吹き出す縞模様と化している。必死の様子で追いすがってくるワイズマン。しかしその差はじりじりと開いていく。

ォォオオオン・・・!!!

 ビルとビルの間を走り抜ける。バランスを取りきれずにふらつくワイズマン。

「どうした、腰が引けてるぜ。」

 道のちょっとしたうねりも、致命的なカーブとなり、マンホールの蓋の段差ですらジャンプ台となる。そして、再び高架。未だ奴は諦めずに付いて来る。

ファパァ〜〜〜〜ン!!

 突然交差点からトレーラーが出てくる。それは絶望的な壁。

「ウラァ!」

 ギャギャギャギャギャギャギャギャギャ!!!!

 急ブレーキ。路面とタイヤが擦れ、煙を噴く。

 ドガアァーーーーーーン!!!!!

 爆発。燃えているのは、トレーラーとワイズマン。オレはとっさに車体を横滑りさせトレーラーの車体下をすり抜けていた。

「オレとやり合おうなんざ百年早い。」

 そして俺はまたストリートを走り始めた。

「・・・・・・こいつのオーバーホール代は出るんだろうな・・・?」

 焼け付き煙を噴いている「相棒」のエンジンを小突きながら。


・・・・・・ウルフってこんなに熱い奴だっけ?(核爆)

もちっとクールな方が良かったのかな?

ま、いいや。所詮は揚の書いた代物です。(笑)

しかし・・・千早と謎の女の子達(笑)はイワサキを敵に回して

何のデータを集めているんだろう・・・。(オィ)

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