《難攻不落》っ!!!　トーキョーNOVA the Detonation リプレイ 魔術争乱“妄りに誕まれ”

RL伏見堂： 暗かった。そこは果てしなく暗く、音も無く、温もなく、冷もなく────
RL伏見堂： そこに、君は在るだけだった。

RL伏見堂： イツほどまで君はそこにいたのだろうか。君を“記した”人間は遠の昔に死に絶えた。
RL伏見堂： ────…君に触れるものはなく、君を理解するものもなく、闇から闇へと君は渡り歩いてきた。

UR： 我は存在し、我を求める者がいるならば、我はその求めに応じる。
UR： 我が闇に没しているというという事は、我を使うことのできる者が存在しない。ただそれだけの事。

RL伏見堂： そう────
RL伏見堂： 居なかったのだ。君を欲するものが。

RL伏見堂： だが────
RL伏見堂： 果てしなく世界が傷ついた今世において────
RL伏見堂： 君を求めるものは現れた。


RL伏見堂： 「────…“虚神祭祀書”」
RL伏見堂： しわがれた男の声が君の名を呼ぶ。


UR： ――我を喚ぶ者は誰ぞ？――


RL伏見堂： 「我が名は“濁りし黄金”」
RL伏見堂： 男は狂気を含んだ声で自らの名を言う。そして、自らの正体を。

RL伏見堂： 「我は魔術師也」
UR： ――魔術師…懐かしき響きだ。――


UR： ――我は問う。“濁りし黄金”よ、汝は何を求める？――
RL伏見堂： 「力を────…真理に到る力を、神意を得る力を、深意を解す力を」
RL伏見堂： 「────…我は一心不乱に力を欲す」
UR： ――心地よき言葉だ。なれば――


UR： 古びた書物が、その形を変え、一糸纏わぬ少女の形へと変える。
RL伏見堂： 「おお────…ッ」


UR： 「我と契約せよ。血と平穏と清浄を代償に、汝に狂気と、魔を喚び行使する力を与えよう。」



RL伏見堂： 老魔術師は歓喜の声を挙げた。そして狂気に染まる目で君を見────
RL伏見堂： ────…君と、契約した。


UR： それは殺戮にも似た苦痛。
UR： それは愛撫にも似た快楽。


UR： 契約者の血に染まり、狂気の―驚喜の笑みを浮かべる。
UR： 「良かろう。我が力、存分に振るうが良い。」



UR： ＃コネは【理性】で取得。



RL伏見堂： 暗い闇に、歓喜の────寒気のする哂いが木霊した。





RL伏見堂： ────…Scene End...