サファイア： 住み慣れた事務所。
サファイア： ソファーの上に横になり、大きく息を吐く。

サファイア： 「あ～……しんど」

サファイア： 久々に色々とやった気がする。
サファイア： 魔術も、幽屋の解放も、アレの封印を解いたのも。



サファイア： 「もうこっちは年だってのに」

サファイア： 上体を起こし、立ち上がる。
サファイア： 肉体的な衰えはまだ先だろうが、魔力は全盛時より確実に衰えている。

サファイア： 「まー、些細な事、か」

サファイア： 胸のポケットから煙草を取り出してくわえ、火を灯す。



サファイア： 「とりあえず、一件落着だったんだろうし――…ハッピーエンドかどうかは、時間をかけて証明するしかないけど、ね」

サファイア： 煙は揺れながら昇っていく。
サファイア： その煙の先にある天井を見上げ、目を閉じた――

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