RL揚： 新宿インペリアルパーク。平日の昼間ともなれば、人もあまり多くは無い。ある意味穴場とも言える場所とタイミング。
RL揚： 恐らくチョイスした者の確信犯。

RL揚： 結局、“紅蓮”の件における犯人の処遇も決まり、
RL揚： 救助されたジヴリル、それに携わった真央、双方とも、療養休暇が与えられた訳で、
RL揚： それなら、と言う訳で、何時かの約束を持ち出したジヴリルに連れられ、やって来た。 RL揚： てくてくと先を歩く少年。右腕はオーバーホール中らしく、見た目は普通の義手を代替に付けている。 真央： 「本当に人が少ないんですね……」
RL揚： ジヴリル「広いし、緑も多いし、のんびりするには丁度良いかな、って。」
真央： 「言ってくれれば傷ぐらいはすぐに治してあげるのに……」

RL揚： 足を止めて振り返り──
RL揚： ジヴリル「──ん、タテマエ、だし。…人少ない方が、話し易いでしょ。」
RL揚： 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ボロボロなのも事実だが。
真央： 「そうですね……」



真央： 「そうだ、あの時の事謝らないと…」
RL揚： ジヴリル「ん…」　　　　真央の手を取り、こっち、と芝生に腰を下ろす。
真央： 「憶えていますか？吸血鬼に襲われた村のことを」　芝生に腰を下ろし
RL揚： ジヴリル「うん。」

真央： 「あの時は、ごめんなさい……怒鳴ったりしてしまって」
RL揚： ジヴリル「うん………分かってるんだ。真央が怒る理由も──僕が怒られる理由も。」
RL揚： 多分、だけど。と続ける。

真央： 「いいえ、でもあの時怒ったのは私が悪いんです。助けてもらったのは私なのに」
RL揚： ジヴリル「────。」
真央： 「それを責めてしまった…」

RL揚： ジヴリル「ううん………その優しさが、真央と言う“心-GHOST-”を作っているんだから──」
RL揚： ジヴリル「僕は怒ってないよ。」
真央： 「ありがとう」

RL揚： ジヴリル「僕の方こそ、分かったような口を利いて、理屈捏ねて……自分を正当化しようとしたりして ごめん。」
真央： 「では、おあいこ…ということにしましょうか。お互いに悪い所はあったと認め合った所で」
RL揚： ジヴリル「ん。………あの時………」 真央： 「……あの時？」
RL揚： ジヴリル「聞かれたことの答え、分かったよ。」

RL揚： 　　　　　　　「本当に心の底からそう思っているのなら！どうして私ごと撃たなかったんですか！！」
RL揚： 　　　　　　　「私には……貴方の本心が分かりません」

真央： 「…………」

RL揚： 　　　　　　　　　　隣に座るジヴリルの左手が、真央の右手を握る── RL揚： ジヴリル「要するに、どんだけ言葉で取り繕っても結局──」

RL揚： 　　　　　　　　　　あ。と思う暇も無かった

RL揚： ジヴリル「キミが好きって事。」

RL揚： 　　　　　　　　　　気が付いた時には、目の前に少年の顔──
RL揚： 　　　　　　　　　　柔らかな感触──
RL揚： 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　──これは──

真央： （主よ、誓いをほんのひと時といえ破ることをお許しください……でも、今だけはこのままで居たいと思わせて）



真央： 目を閉じ、ただそのままを受け入れる

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