《難攻不落》っ!!! トーキョーNOVA the Detonation リプレイ魔術争乱“めしかなたの のはてにて”

■Climax#3
メインキャスト:ALL
シーンカード:チャクラ(完璧なる組み合わせ)
舞台:●イワヤト・上空 高度3500m

アゼルin舞台裏: ……… 3500m
闇神「 」
Illustration by kaji
颯花: 「──大きい──」 『神』の姿を目の当たりにし、呟く

RL伏見堂: それが今までアゼル達が戦ってきた相手―――“神”の姿。

アゼル: 「―――…ああ」

UR: ――あれも未だ成長過程也。都市を飲み込んだ暁には比較にならぬ威容と為る――
アゼルin舞台裏: こいつか、コイツが相手かッ!!(笑)
UR in舞台裏: おおうw
颯花in舞台裏: うははははっ
RL伏見堂: 「―――…来たか」

RL伏見堂: 闇神が喋る。その響きは光神に等しい。

アゼル: 「―――…ああ」

RL伏見堂: 「全てを―――見ていた。歪神、疫神、迷神、災神―――…その戦いを」
RL伏見堂: 「……後続の身でありながら、辿り着いたか。―――湛えよう、お前達の偉業を。そして、感謝を」

RL伏見堂: 「―――よく、この高みまで来た」



RL伏見堂: 闇神の周りを紙片が舞う。
RL伏見堂: それは魔導書の頁。
RL伏見堂: 頁が集まり形を成す、そこから現われるのは褐色の少女。

RL伏見堂: “地妖古伝 -Necrophilia of Saint-”……OTHEL

RL伏見堂: 少女は紙片を廻し、回し、舞わす。
RL伏見堂: その中から一つの影が現われる。
RL伏見堂: その影は、神を前にしては矮小すぎる存在。丸みを帯びたシルエットは少女そのもの。

RL伏見堂: そう

RL伏見堂:     それは

RL伏見堂:           “はじまり”の“おわり”の少女

RL伏見堂: 宙を舞う少女。それは―――URそのものだった。
アゼルin舞台裏: ……… ぇ?
UR in舞台裏: お?
RL伏見堂: 少女は眠るように瞳を閉じている。
RL伏見堂: 躯を丸め、宙を浮かぶ様はさながら、胎内の胎児の様だった。



RL伏見堂: 昔話をしよう。
RL伏見堂: それは遥か昔の物語。

RL伏見堂: 病に冒された世界を救うために立ち上がった少女の物語。
RL伏見堂: 白磁の肌、白銀の髪、金色の瞳を持つ少女の物語。
RL伏見堂: 自らを削り取る神の心臓となり“世界”を救い、“楽園”を滅ぼした少女の物語。
RL伏見堂: URの脳裏を一つの言葉がフラッシュバックする。それは、一番古い記憶。
RL伏見堂: 最初に神を呼んだ時に、彼女はこう言った。



RL伏見堂: 「――力が必要なら、あたしの分を使っても良いから――」
アゼルin舞台裏: ああ、やっぱりぃっ!!!!(笑)
UR: ――…………嘘だ――
UR: ――…我は信じぬ、…その様な事――

RL伏見堂: 「―――“虚神の心臓 -Master of "The Scripture of IANIAS ET VACUA"-”……それを贄に、“楽園”を再生する」
RL伏見堂: 「―――“神”を倒し、“神”を赦し続けてきた御前ならば、その力、何が問題あろうか」
RL伏見堂: 「―――…魂無き抜け殻なれど、再生は成った」

RL伏見堂: 眼前の少女を闇神が見据える。

RL伏見堂: 「―――器は、ここに在る。満たす魂は―――御前だ。“光 -Lux-”」

アゼル: 歯が割れんばかりに噛みしめる。

アゼル: 「―――UR、あれは―――…」

UR: ――Master of "The Scripture of IANIAS ET VACUA"-The First…最初の契約者――

アゼル: 「―――…」

UR: ――………我の、我が心の亡骸…だ――



RL伏見堂: 「――…意外と“神”が食われた。再生後に必要な神まで封じられるとは思っていなかったが―――コレが無事でなによりだ」

アゼル: 「……“闇 -Nox-”…」
RL伏見堂: 「―――…聞こうか。なんだ」

アゼル: 「―――何故、世界を滅ぼす」
RL伏見堂: 「―――…」

RL伏見堂: 僅かな沈黙。

RL伏見堂: 「―――それは、正しくない。……“楽園”の再生の過程で、世界が―――必要になる。故に、滅ぶ」
RL伏見堂: 「―――滅ぼすことが、目的ではない。だが―――世界を滅ぼしても、かなえたい事は、ある」
アゼル: 「―――それが、再生…か」

RL伏見堂: 闇神が頷く。

RL伏見堂: 「―――…そうだ」
RL伏見堂: 闇神が翼を広げる。

RL伏見堂: 「―――…魔術師は古来、口を開くのを嫌った。侵食を恐れてだ」
RL伏見堂: 「―――語り合い判りあう時は過ぎた。“光 -Lux-”―――…」
RL伏見堂: 「―――闘争の時間だ」



アゼル: 「―――…」

アゼル: 眼前の、コックピットに座る少女の名を呼ぶ。

アゼル: 「―――…UR」

UR: ――………―― 只、目の前の光景に捕われ、動けずにいる

アゼル: 「―――…」悲痛な表情となる。 ここに来て、あの少女―――恐らくは、“闇 -Nox-”の狙い通りだろう。

アゼル: 「………UR―――」 それでも少女の名を呼ばずにはいられなかった。

UR: ――…………ぁあ、……大丈夫。だ――

UR: 酷い違和感。何故自分は此処に居る?此処に在る?身体は眼前にあるというのに

アゼル: 「…………」 彼女が落ち着くまで、待ちたい。だが、その時間は無いだろう。
アゼル: 「―――…颯花」
颯花: 「うん。」
アゼル: 「……頼む」

颯花: 「──UR──」 大丈夫── 言葉にせず──視線だけで伝える──それだけで、十分だ。

颯花: 〈医療〉+〈スーパードクター〉【感情】A=21

颯花: 「──私たちは──貴女は………アゼルと、共に戦うのでしょう?」
UR: ――……ああ――

UR: 【感情】制御判定K4 成功

UR: ――……そうだな。…――そうだ――



UR: あの少女は生きていた。生きて、楽園で暮し、そして楽園を護るため命を賭して、そして――死んだ
UR: 楽園は滅び、そして今は、この世界を護る為に、此処にいる

UR: ――済まぬ、取り乱した。…もう大丈夫だ――

UR: 過去に捕われていては、今現在、この戦いを切り抜ける事はできない。

アゼル: 「―――…ん」



RL伏見堂: 「―――覚悟を決めたか」

RL伏見堂: その声に傍らの少女が不安げな表情を見せる。

RL伏見堂: 「―――…DAEG。己は―――御前と、共に存りたい」
RL伏見堂: 「だから―――…力を、貸してくれ」

RL伏見堂: 魔導書の少女―――DAEGは一つ頷くと涙を零す。その嬉しさから―――
RL伏見堂: “闇 -Nox-”は少女を抱きしめ、口付けを一つ。そして言の葉を一つ。

RL伏見堂: 「―――愛している」



RL伏見堂: 闇神と光神が向かい合う。
RL伏見堂: 両雄の心は一つ。



アゼル: 負けること許されぬこの身なれど―――

RL伏見堂: ―――勝つばかりとは限らぬ。



アゼル: されど―――

RL伏見堂: ―――なれど



アゼル: ―――愛するもの為に掛ける命がここにある。
颯花in舞台裏: あんたら、これ打ち合わせ無しかいw
UR in舞台裏: ニュータイプ会話が
RL伏見堂: ―――…Scene End...


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