《難攻不落》っ!!! トーキョーNOVA the Detonation リプレイ“閉ざされし扉”

エンディングフェイズ2nd
メインキャスト:武藤
シーンカード:エグゼク
舞台:ブラックハウンド基地 取調室
RL揚
チェイスの間はギリギリ持っていた天気は、ブラックハウンド基地へ帰還した頃には再び荒れだしていた。
薄暗い取調室の小さな明り取りの窓がガタガタ音を立てている。
武藤の対面に座った小柄な少女は、顔をうつむけたまま、問われるままに、答えを返している。
武藤
「黒沢、交代だ」
缶コーヒーとサンドイッチを抱えて入ってくる。
RL揚
黒沢「お疲れさんです。どぞ」
 差し入れの代わりにバトンのように調書を渡す
武藤
「おう。――カーライルの幹部がいきなりID偽装事件の自供を始めやがッた」
「ゴーストハウンドがお前の手を借りたいとよ」
《制裁》:21 toBS
武藤
DIVINE WORK《Punish》

にやり、と意味ありげな笑みを見せる。

「驚いたよなァ、あいつが例の故人献金に絡んでたとは」
RL揚
黒沢「おやおや、執政官殿のスキャンダルですか。コレはトンと気付きませんでしたな」
武藤
「政治ごとは面倒だから関わりたくなかったンだが、気付かなかったんじゃあ仕方ねェよな」
RL揚
黒沢「仕事ですからな」
武藤
「全くだ。じゃあ頼むわ」
信也(裏)
何気にこの人たち、隊長のご機嫌損ねまくってやがりますね
RL揚(裏)
|っ-∀-)っ 課長が満足げに頷いてくれればそれでOKです。
|っ-∀-)っ また幹部会議が白熱しそうですが。……いや、極寒かな?温度的に。
シキ(裏)
同席者に哀れみを…(涙
武藤(裏)
女の戦いが。
RL揚
黒沢「じゃぁ、面倒ですがそっちに行って来ます」
 はっはっは、と笑ったあとげっそりした顔で出て行く。
武藤
それを見送り、マジックミラーの向こうに目配せをする。
アーニーが他の捜査員が入って来ないよう見張り、隊長派が仕掛けた監視カメラにも偽装をかけているはずだ。
ノックが一つ返ってくるのを確認して、座り込む。

「ツナサンドで良かったか?」
RL揚
キューブ「…………」
 有るか無しかの小さな首肯
武藤
「食えよ、代金請求したりはしねェから」
RL揚
キューブ「ん……」
キューブ「あいつら、どうなるんだ?」
武藤
「さてね、政治がややっこしい上に、カーライルは金と弁護士を唸るほど抱えてるからな」
「どう転ぶかは正直分からん……が」
「本名不明、通称Behind Stalker……の野郎がロクでもねえ最後を遂げるのばかりは請け負うぜ」
RL揚(裏)
|っ-∀-)っ 本名は有りません。既に半AI化してます。w
|っ-∀-)っ 奴の自供内容を ここでボロボロ出しておきましょうかw
武藤(裏)
b ヨロ
シキ(裏)
(@○へ○)くぅ、武藤さん、しびれるぅ
信也(裏)
まあ、ぶっちゃけシンジケートもBH敵に回すぐらいなら尻尾きりするよね
シキ(裏)
BHっつーか。稲垣じゃないかな。
信也(裏)
そだねw
武藤(裏)
ハウンドはカーライルにはけっこう舐められてるからなあ
RL揚
Behind Stalker……IANUSのバックドアを破り、パーソナルIDを完全に乗っ取ってしまう手口で十数年前──IANUSが一般化し始めた頃──からNOVAを荒らしていたニューロである。

完全義体を用い、相手の姿かたちまで乗っ取ることでその人物になりきり活動していたBSは、相手の人格と自分の自我が混濁し、徐々にその精神をフラットにさせて行ってしまった。
よって様々な尋問、鑑定を試みてもBSの本名・本来のIDは終に判明しなかった。

が、カーライルの進めていた計画に付いては明るみに出た。
都市電網整備計画。
稲垣の手回しでカーライルの息の掛かった会社が受注した公共工事であるが、
ネットインフラをBSの手の届く所で改修する……と言うことはつまり、
BSが他人のIDを乗っ取る上で必要となる手続きをほとんどフリーパスとしてしまうバックドアを仕掛ける事が出来る、と言う計画である。

BSの犯罪が簡単になる、と言う単純な話ではなく、BSのコピーキャットの出現を容易にしてしまう罠なのだ。
当然そのバックドアを使えるのは、カーライルシンジケートの構成員のみ。
コレを、NOVA侵攻の足がかりにする心算だった……

と、言うのがBSの自供内容である。
高度な政治判断が絡んでくる話であるが、コレがどのように決着するにしろ、カーライルの目論見が成功する事は最早無いだろう。
シキ(裏)
恐ろしい計画やの…
信也(裏)
あー、BSはまさに「NOVA市民の誰にでもなることが出来る」か
武藤(裏)
コワアー
シキ(裏)
誰にでもなれるし、誰でも殺せるってことだしのぅ。
信也(裏)
クリオンはどうなった!!w
RL揚(裏)
|っ-∀-)っ クリオンは ひっそり会社をたたんでバックれる、のが一番ありそうな話
RL揚
キューブ「あいつらが俺の家族を殺したのに あいつらがまだ平気な顔で生きてるなんて、許せない……」
キューブ「……そう思ってた」
武藤
「お前が手を汚すことはねェ……とは言わねェさ、今更バージンでもないンだろうしな」
「だが、最後の最後でケチがついて、お前がそれを受け入れたンなら、そいつも何かの縁だ」
「そう思ってンだろ、お前も」
武藤(裏)
|- ̄) コロシをしたことがないという意味<処女
信也(裏)
ってかいちいち武藤の言い回しがかっけえ
RL揚
キューブ「…………」

キューブ「そう、だとおもう」
武藤
「因みにあのガキだが」
RL揚
キューブ「……」
 顔を上げる。
武藤
「一応こっちも仕事なんでな、ただで見逃すわけにはいかねぇ」
「それなりの罪には問うことになる。ああ派手に暴れられちゃな」
沈痛な顔をしてコーヒーを啜る。
RL揚
キューブ「待ってくれ。アレは俺が巻き込んだだけで」
キューブ「アイツは何もしてねぇ」
武藤
「可哀想になあ……あいつの今までが台無しだ」
RL揚
キューブ「おいっ!」
 警官に掴みかかりそうな勢いで立ち上がる。
武藤
「スピード違反と危険運転でSSSに送検だ。きつい減点と再教習がついて、優良運転者認定は水の泡だな」
RL揚
キューブ「…… 優良…… ?」
武藤
「免許更新のたびにド退屈な講義を三時間も受けにゃならん。可哀想にな」
RL揚
キューブ「…………っ!!!
ぼ、と顔が真っ赤になる。担がれた事に気付いたらしい。
武藤
くつくつくつと喉を鳴らす。
RL揚
                 ガタン!  ──ボロのパイプ椅子を派手に慣らして座る
キューブ「っNeuroっ……  イヌなんか大嫌いだ」
武藤
「そいつが仕事でね」
武藤(裏)
免許更新のたびに 3時間くらいの退屈な講義がついてきます
信也(裏)
イーヤーダー ゴールド免許かえして!w
RL揚(裏)
|っ0∀0)っ 俺先月行ってきた < 誕生日だった奴
武藤(裏)
いかん からかうと楽しい
シキ(裏)
子供をからかうのは、大人の特権だ とくに、”オイタ”をした子供はな
武藤
「……真面目な話に戻るが、キューブ、お前さんは流石にただじゃ済まされねェぜ」
RL揚
キューブ「……ああ」
武藤
「電脳倫理法と殺人の嫌疑は笑って済ませられねェ」
「組織も金も弁護士もねぇ。それじゃなくても、お前さんはカーライルのブラックリスト入りしてる」
「保釈された瞬間、弾丸が脳天をぶち抜くだろうぜ」
――ムショで“虐待死”ってのもあり得るな、と付け加える。
RL揚
キューブ「……ん」
武藤
「要するにキューブ、お前さんは死んだも同然だ」
「検察の決定はまだ出てねぇが、ま、特別労働施設行きか市街退去ってとこに落ち着くはずだ」
RL揚
キューブ「……そっか」
武藤
「奴らの手にかかるのが嫌なら、ここで始末をつけてやってもいい」
RL揚
キューブ「……?」
武藤
「電脳錠を外して俺の銃を奪おうとした。やむなく射殺、とかな」
RL揚
キューブ「……」


キューブ「……それも良いかって思ったけど、止めとく」
武藤
「止めとくか」
RL揚
キューブ「まだゴールに着いてねぇんだ」

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