《難攻不落》っ!!!　トーキョーNOVA the Detonation リプレイ“閉ざされし扉”

─━─━─━─━─━─━─━─━　再　開　─━─━─━─━─━─━─━─━




　

時間は深夜にさしかかろうとしていたが、雨脚が弱まる気配はない。
それでも不夜城の名高いトーキョーN◎VAのストリートは、ネオンの光が雨に反射して強く瞬いている。
人通りも晴れの日より少ないものの、傘をさしている者の数が多く歩きづらい。

雨宿りの出来る店を探しながら人ごみを歩く。
「こんな雨じゃタバコも吸えないからなぁ。」
雨でしけた火のついてないタバコを咥えながら、ポケットロンを操作する。
画面に映るアドレス名は　武藤戒の名前
CALL...

〈社会：ストリート〉【感情】５＋Ｋ＝１５
『なンだ？』
ハローもなく、不機嫌な声が用件を尋ねてくる。

『こんにちは、武藤さん。本日はお日柄も良く。』
軽い口調で切り出す。
『ちょっと、子供二人の保護をお願いしたくて、不躾ですが連絡させていただきました。』

『良い土砂降りだな。……ガキ捜しならＳＳＳに頼め、その手のは奴らの方が早ェ』

『一人は加藤信也、清和の学生です。（ホロを転送）』
『もう一人は”キューブ”という子供。こちらはホロはありませんが。』
半ば強引に話を進める

『オイオイ、挨拶もなしで探偵屋が官憲をアゴで使う気か』

『少し、込み入ってまして。なにせ、カーライルに追われてるんですよ、彼ら。』

『お前が首を突っ込む理由は』

『[三条 信宏]という名前をお聞きしたことは？』

『知らンね』

『私の知り合いですが、３年前に死んだはずの彼が[故人献金]事件の首謀者になってましてね。』
『調べたら、護衛にテロリストを連れてカーライルとつながってるそうじゃないですか。気になりましてね。』

『そのガキ二人が何か関係あるのか？』

『さぁ？』
画面の向こうで肩をすくめる。
『ただ、そのカーライルに追われてるというので、ね。一応、信也君は知り合いでもありまして。』

『さぁ、で俺を使う気か、ッたく』

『カーライルと河渡の抗争と故人献金事件。解決できたら、お手柄じゃないですか？』

あからさまに舌打ちをしつつ、「どこまで本気なんだか、こいつ」と内心で思う。
『てめェーに手柄を貰うほど機捜は暇じゃねェ。……が、話によっちゃ引き受けんでもねぇ』

『そうですね、保護してくださったら、一度お会いして見たいのですが。』

『話次第と言ってンだろが。……要するにてめェは例の“故人献金”を追っかけてンだろ』
『知ってること聞かせろ』

『仕方ないですね…、では。』

『待て』

『盗聴、ですか？』

『一応な。　メールで送るアドレスのアップローダーにレポートで纏めて、そうだな、“スティーブン”で圧縮して送れ。うちのオペレーターが受け取る』

『了解しました、２秒…と、言いたいところですが、少し時間を貰います。』

『２銀分、ペリカを添えとく。代金と依頼料だ。追加で何か分かったら同じ方法で順次伝えろ』

アドレスの受信を確認し、うなずく
『わかりました、ではまた、後ほど。』

『カーライルは物騒な武闘派を出してる。ミンチになりたくなきゃ気を張っておけ』

『…用心しておきましょう。』　信也のアドレスを返信しながら。
『保護対象のアドレスです。では。』

『ＸＹＺ』
通話を切る。

『ＸＹＺ』
待ちうけ画面になったポケットロンを２秒眺め…
一度だけ、背後を振り返ると、近くの公衆ＤＡＫへ

リサーチ：ドリスというテロリストについて。

推奨技能：〈社会：ストリート〉〈社会：警察〉〈社会：北米〉〈社会：河渡連合〉〈社会：カーライルシンジケート〉〈社会：NOVA〉-3　　〈コネ：トリストラム=黒沢〉〈相当コネ〉
目標値　：成立　13　15
※開封済みの情報になります

・成立：カーライルシンジケート傘下マーダーインクエージェント。ケルビムにより国際指名手配中。年齢24歳、女性。カブトワリ◎
・Lv13：重火器を使用しての制圧戦及び防衛戦を得意とする破壊者。対河渡連合戦の援軍としてN◎VAに派遣された。
・Lv15：現在は[クリオン.co]と言う建設会社の社員籍を得て、N◎VA内に潜伏中。

「…気をつけろといわれても、俺にはこれぐらいしか出来ないよなぁ…。」
情報を整理しながら、一人ゴチる。

情報屋からのレスが入る。

「………重火器って………このＮＯＶＡで戦争やるきか？…いや、やる気なのか。」
ため息を一つ。

「これは、ＢＨに泣き付くのが遅かった、かな？」
「まぁ、手土産でも持って行きますか。」
いやな手土産だけどな、と。

リサーチ：[IANUSのID]

推奨技能：〈社会：企業〉〈社会：テクノロジー〉〈社会：警察〉〈社会：NOVA〉-3　　〈コネ：トリストラム=黒沢〉〈相当コネ〉
目標値：成立　10　15

せめて、居場所がつかめれば…

[m]銀の眼起動
[M]〈事情通〉+〈社会：ＮＯＶＡ〉
達成値：【生命】7+4(Skill)+1(Outfits)+H10=22-3=19

・成立：死亡した[三条 信宏]のIANUSのID──つまり市民IDだ。
　　　　通常は役所で死亡届が受理された段階で凍結されるが、その処理が行われておらず、
　　　　あたかも存命中であるかのように稼動している。
・Lv10：似たようなケースが3年以上前に数件確認され、ブラックハウンドがそれに付いて捜査していた。
　　　　トリストラム=黒沢巡査が当時の担当である。
・Lv15：[三条 信宏]氏の『死後』、合法的に妻との離婚処理が為されており、
　　　　彼の家族は経済的に破産、離散している。

（これで、逃げられないなぁ…）
そんなことを思いながら、エルモへと1シルバーと遺書（というなのはぐらかした情報）をメール。

近くの喫茶店に入り、雨が止むのを待ちながら、指示されたとおりにデータを送る。（さっきのね）

ガラス越しの天気は、未だ機嫌を直しそうにない───

・信也

登場判定失敗：H9捨て
リサーチ：ドリスって何者？

推奨技能：〈社会：ストリート〉〈社会：警察〉〈社会：北米〉〈社会：河渡連合〉〈社会：カーライルシンジケート〉〈社会：NOVA〉-3　　〈コネ：トリストラム=黒沢〉〈相当コネ〉
目標値　：成立　13　15
※開封ｚ（ry・ぁ

・成立：カーライルシンジケート傘下マーダーインクエージェント。ケルビムにより国際指名手配中。年齢24歳、女性。カブトワリ◎