RL柳生: 『な、なんということだ……』
RL柳生: モニターの先で、小柄な老僧がうちひしがれる。
RL柳生: “電教大師”最超。
RL柳生: 死国八十八ヶ所パワースポット仮説の提唱者である。
天宮: 「せやけど、事実です」
レイド: 「観測結果もそうだが…蟲の皇もそれを本能で気づいてる、だからこそ…あの山を守ろうとするんだ」
RL柳生: 『そう……じゃな』 うなだれながらも、立ち上がり眼の光を強くする。
天宮: 「最超師匠、これから僕らは空魁師匠のとこへ飛びます」
天宮: 「今送ったデータを再解析して、先に師匠に送ってください」
RL柳生: 『いや、それはお主に任せるしかない。空魁達は今……“石鎚山”におる』
RL柳生: 僅かに首を振り、そして切羽詰った眼で君を見た。
天宮: 「(さっきの光やろか?)まさか、最前線に?」
天宮: 連絡がつかないのはそのせいだろうか。
RL柳生: 『先ほど、石鎚山で異変が起きた。そうじゃな、あの生命体の先走りによる反応だ。あれで、磁場がひどく乱れておる』
RL柳生: 『蟲達にも動揺が走った。そして、空魁達はそれを、千載一遇の戦機と見た』
天宮: 「く、一手違いか!」
ジヴリル: 「しょうが無いね、このまま進路を変えたほうが早い!」
レイド: 「なら…山に向き変えるぞ、しゃべるなよっ!」
天宮: 「……わかりました。レイドさん、石鎚山へ向かって下さい」
天宮: 姿勢を整え――