マリー： 爆音のような音が過ぎ去り、積もりに積もった雪が舞い上がる。
マリー： 大型輸送ヘリのハッチが開き、銃を構えた“青”が飛び出した。
マリー： その集団を割るように、タラップを降り──




マリー： 「……調査通り、施設に損害は無いな」
マリー： 聳え立つ、アイゼンヌルよりも幾分小型のドームを見上げた。

マリー： 「アイン。内部と連絡は取れるか」
マリー： 後方に控える“白”に尋ねる。

GRL NOIS： アイン「はっ。既にこちらからの連絡は入れて在ります。繋ぎますか？」
マリー： 「繋げ。警戒は怠るな」
GRL NOIS： アイン「はっ」

GRL NOIS： ２秒後、連絡が繋がる。
マリー： リンクスへと回線を繋ぎ、手で“青”に号令を下して周囲を見張らせる。

GRL NOIS： 施設管理者『……こちらAAAシベリア支部であります』
マリー： 『アルベールだ。概要は掴んでいる、現状を報告しろ』
GRL NOIS： 施設管理者『現状、２０名が重傷者として搬入されております。我々も必死で看護を続けておりますが、危険な状態が続いています』
GRL NOIS： 施設管理人『それと、この事件が起きる前に１名が既に死んでいた、という報告があり、霊的災害なのではないかと……』
マリー： 『…医療部隊を派遣するべきだったな。──詳しい話は中で聞こう。ゲートを開けてくれ』
マリー： 『──ああ、それと』
GRL NOIS： 施設管理人『はい。直に』
GRL NOIS： 施設管理人『はい？』
マリー： 『性質の悪い鼠が居るようだ。洗え』

マリー： Reserch to：about“侵入者の捜索”
マリー： ■ソースは前回のリサーチ結果より、若しくはその不可解な現象の捜査
GRL NOIS： 社会：ストリート、アストラル、知覚
GRL NOIS： 目標値：対決
GRL NOIS： ※この判定は１シーンに１度のみ行えるものとします

マリー： <知覚>【理性】H2:失敗




GRL NOIS： 施設管理者『……その、すみません。現状では其処まで回せる手が足らず……』

GRL NOIS： ゴウン、という重い音と共にゲートが開く。

マリー： 『──そうか。すまんな、無理を言った』

マリー： 部隊を中へ進ませ、自らも其方へ歩く。

GRL NOIS： 中へ入ると、暖かい。まるで春のようだ、と思えるほど。
GRL NOIS： アイゼンヌルよりも小さな施設である事が、幸いしているのかもしれない。

マリー： 「暖かいな」

マリー： 羽織っていたコートを脱ぎ、奥へと進む。

GRL NOIS： アイン「はっ。施設自体は小型ですが、アイゼンヌルと同規模のエネルギー供給を誇りますので」
マリー： 「──ご老公もやってくれる。金食い虫だと思っていたが、相応の成果は出しているようだ｣

マリー： 背後でゲートのしまる音を聞きながら、珍しく軽口で返す。

GRL NOIS： アイン「更に、アイゼンヌルには防衛に割り振る割合が多く、生活環境の改善は早々なりません。改善案は出しているのですが……」
マリー： 「………寒いからな。通路は、特に」

マリー： いくつかのゲートをくぐり、少し開けた部屋へと出る。─此処も、暖かい。

マリー： 「“青”5名。歩哨に立て。念の為だ、通信回線は繋いでおけ」
GRL NOIS： 部隊員「「「「「はっ」」」」」

GRL NOIS： バラバラと散っていく。その動きはよく統制されている者達の動きだ。

マリー： 「……“青”は、集団戦闘に於いてはアヤカシにも負けぬ筈だがな」

マリー： さて、と呟いて。

マリー： 「管理人殿が来る前に、ある程度整理はしておこうか」

マリー： データクリスを取り出した。
マリー： Reserch to：about“襲撃-同士討ち-の詳細”
GRL NOIS： 社会：アストラル、ストリート、警察
GRL NOIS： 目標値：１３

マリー： …




マリー： [ｍ]銀の目：起動
マリー： [M]<社会：アストラル>【理性】6+1(銀目)+S8(山引)=15




GRL NOIS： “襲撃-同士討ち-の詳細”
GRL NOIS： １３：重症状態に陥る隊員達は、基本的に２交代制で動いている。
GRL NOIS： 　　その交替時間の時は、全ての隊員が集まり、最も防備が固い、とされている時間である。
GRL NOIS： 　　逆に其処に油断があったのかもしれない。
GRL NOIS： 　　交替する筈のミーティングルームで、惨劇が起こった。
GRL NOIS： 　　隊員の１人が聞いた話に寄れば、「殺さない程度に目の前の奴を撃ちなさい」という声が聞こえたという。
GRL NOIS： 　　以後は、身体が勝手に動き、気づけばベッドで苦しむ事になったと。
GRL NOIS： 　　そういう報告が上がっていた。
GRL NOIS： 以上




マリー： 「…アイン。一つ確認していなかった」

マリー： 資料に目を通しながら、ひょいと顔を上げる。

GRL NOIS： アイン「はっ。何でしょうか」
マリー： 「ユーリィ・ブラック…の、死体、か。それは、何処で発見された？」
マリー： 「見つかったのは襲撃後だったと思うが」
GRL NOIS： アイン「はい。この施設の外であります」
マリー： 「そうか。ではもう一つ。ミーティングルームにユーリィ・ブラックが居たかどうかは確認できるか？」
マリー： 「事件のその時に、だ」
GRL NOIS： アイン「はい。確認できます。２２名の内、誰一人として欠けていなかった、という報告が上がっています」
マリー： 「そうか。ご苦労。──鼠どころか、狐狸の類かもしれんな」

マリー： 古臭い話だ、と苦笑する。




マリー： 「手の空いている者に、救護を手伝うように言ってくれ。それ以外でも、やる事は山ほどあるだろう」
GRL NOIS： アイン「はっ」
マリー： 「私は管理者と話をする。──雑用も給料のうちだ、しっかり稼いで来い」
GRL NOIS： アイン「聞いた通りだ。“白”一班は私に続け。二班は隊長の警護を続けろ。隊長が要らんと言っても無理やりついて行けよ！」

GRL NOIS： キビキビとした命令を下して白の１人は退場した。




マリー： 「……目の前で言う奴があるか。馬鹿が」

マリー： 苦笑。 適当にパイプ椅子を引き出して、座る。
マリー： この顔-KARISMA-の時は、どうもソファーが性に合わない。
マリー： 溜息一つすら気にかける。
マリー： ──それを、疲れるとすら感じないようになって、何年立つだろうか。
マリー： いや。本当は──

マリー： リサーチ失敗。C6切

マリー： ──気付けば、資料を流し読みしていた。
マリー： 眉だけを動かして、もう一度最初から読み直す。
マリー： 「何処の誰だか知らんが──」
マリー： 　「──迷惑な話だ。随分小さな尻尾だが、今に捻り切ってやる」





GRL NOIS： 控えめなノック。
マリー： 「入れ」

GRL NOIS： 施設管理者「失礼しますよ」

GRL NOIS： ドアの向こうから現れたのは、 この施設の管理人。ピューリッツァ元提督だった。



GRL NOIS： シーンエンド

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■舞台裏

GRL NOIS： ルキア
ルキア： 登場でS4
ルキア： ふむ。AAAシベリア支部について。
GRL NOIS： 社会：アストラル、企業、警察、企業
GRL NOIS： 目標値：１３、神業

ルキア： マイナー：銀の目
ルキア： ＜社会：アストラル＞【理性】５＋１＋K＝１６
GRL NOIS： では、上記の“シベリア支部の現状”と同じ情報を入手しました。



GRL NOIS： 零一
零一： 登場
零一： |っ_Ａ_)ﾉ⌒H6　破棄




零一： リサーチabout：AAAシベリア支部ｗ
GRL NOIS： 社会：アストラル、企業、警察、企業
GRL NOIS： 目標値：１３、神業

零一： [Ａ]起動：スリーアクション
零一： [m1]起動：銀の目
零一： [m2]準備：ウェブライブラリ
零一： [m3]起動：ディクショナリ
零一： [Ｍ]〈社会：警察〉
零一： ・達成値：【外界】7+1(銀目)+1(探索者)+2(図書館)+D5(札)=１６

GRL NOIS： では、上記の情報を入手しました。

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