《難攻不落》っ!!!　トーキョーNOVA the Detonation リプレイ“銀色の虹” ─反撃─

DIVINE WORK《M＆A》

『ありがとう』
そう言って、少年。
此方の世界ではジヴリルの名を持たない、ただの“灰虹”は。
小さく微笑んだ。

　　　　　　　　　　　　カラン

後に残るのは、ただの白面。
少女の手元のものと、同じだ。

DIVINE WORK《　Mutation　》　az　《　Catastrophe　》

　“銀虹”「　　───　　おおおおおっ！！！　　　　」

吼える少年の目の前に、真円を描くホログラムの魔法陣が浮かび上がる。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　───　バチバチバチバチッ！！！

魔力のオーバーロードで紫電を散らすその中心には、彼に命中する寸前で阻まれたライフルの銃弾。

“銀灰”「　　　　　　　　───　っらあああああっ！！！　　　　　　　　」

バンッ───！！！

銃弾は魔法陣ごと弾けて消え去る。

DIVINE WORK《Insensable》

その銃弾の真後ろ
弾けて消えた銃弾のすぐ後ろに

まったく違う弾道から
まったく同じ場所へ
コンマ秒のラグで到達する黒い光弾

DIVINE WORK《Insensable》

“銀虹”『───　　　あと　　　ちょっと　　───！！！』

　　　　　　バチッ───！！！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　───ドンッ！！！

銃弾が、少年を貫いた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ジヴリル「……お前……」


“銀虹”　　　　　　　　　　　───　あり　　　が　　　う　　　　　　　後は任せ───





“銀虹”の抵抗の余波が、更なる負荷を掛け、“銀灰”たちを拘束する電脳/呪的ネットワークを加速させる。


“銀虹”「──────」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　どさっ
少年の身体が力を失って倒れる。

ジヴリル「………」
　　その『死』の瞬間に届けられた物。IANUSに直接響いたものに気が付いて、タワーを昇る足が止まる。

DIVINE WORK《Fenix》

だが、しかし、そこに男は立っていた。
満身創痍、頭から、腕から、足から、ありとあらゆる所はボロボロだ。
それでも、“銀灰”を見つめる眼光だけは衰えない。
膝は付かない。
誓ったから。
彼女を救うと、誓ったから。
その瞬間から。
自分からは絶対に倒れる事は無い――……

「何処かの誰かの笑顔のために――なんて事は言わねぇ」
破れたコートを脱ぎ捨てる。
「今日は特別だ、“今此処に居るたった一人の君の笑顔のために/Surrideo0000!!!!」
「手前を助けるぜ……ッッ!!」

DIVINE WORK《Invulnerable》

“銀灰”「───っ！！！」

　　　　　　　　　もう、失いたくない。
　　　　　　　　　受け継いだものを、還す先を自分はまだ知らないから。

“銀灰”「───　我、篠塚煉の名を以って汝を呼び覚ます　───」


　　　　　───　王権の徴たる銀の右腕！！！　/　-Airget-lamh-

DIVINE WORK《Coupd' Glas》

致命の刹那
振り下ろされる、死神の鎌は

　　　　　　　　　　　　　　タタタタタッ

きっちり五発の乾いた音

　　　　　　　　　ギギギギギィンッ

五つの黒光が、意志を持つかのごとく跳ね回り
そのことごとくが眉間を…米神を貫き通し

「―――…これが、黒い羽。ご堪能…頂けました？」

呟きが風にのって消える

DIVINE WORK《Danse Macabre》

右腕に宿る、魂の力。
紅の豪腕。

「ォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」

具現化した、悪魔の如き腕が。
今、放たれる。

「一撃ィィィィィ!!!!


　　　　　　　　　　　　　　　　ォォォォォンンンンンンンン



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　必倒ォォォォォオオオオオオ!!!!!!」



その紅の衝撃破に塵すら残らず消える、“銀灰”達。

「っは、俺の邪魔をしてんじゃねーよ」