《難攻不落》っ!!!　トーキョーNOVA the Detonation リプレイ“the Bleak MistStreet”

破壊されつつあった家から飛び出し、少年に手を引かれるままにストリートを走る。
───年下にも見えるが、少年の力は思いのほか強く

　抵抗する間もなく引きずられている───

「っはっはっはっは！　ア、アタシは運動、苦手、なんだ――よ！」　よたよた。

少年「………あっと、ご、ごめん」
その調子で2kmも走らされただろうか。少年の方はまだ息が上がってないようだ。かなり鍛えていると思われる。

「はー、はー……」

少年「………行き成り止まったらほんとに立てなくなっちゃうから」
速度を緩めて歩く程度にはしてくれる。
彼は手を引いたまま、周りを警戒しつつ、歩いている。

「――――は――は」　汗だく。　「ったく、折角汗流したのに、意味が消えたぞ……」
左手は少年につかまれ、右手には自分の学園制服を持って――因みに現在パジャマのままである。

少年「でも、多分まだ追いかけてきてるし………」

「だー！　いったいなんなんだアレは、そしてコレは！」

少年「………ええと、何から説明したらいいかなぁ………」

「何が間違って一般ピープルであるアタシがこんな目にあわなきゃいけないんだ！」

少年「ええと、それは間違いなく僕のせい。………ごめん」
ぴたり、と足を止めると、手を離して深々と頭を下げる。

「――……」
「とりあえず、あとでしこたま叩く」

少年「ん………」
頭を上げると、再び歩き始める。

「今は現状をどうにかしろ。　そのためには情報、巻き込まれたアタシに状況を説明してくれ」

■リサーチ：一体なぜ部屋が壊されなきゃいけない？(あいつ等一体なんなのさ

少年「んーっと………」

推奨技能：〈社会：ストリート〉〈社会：警察〉〈社会：NOVA〉-3　〈コネ：エルモ〉
目標値：10　13　15

少年「えっと、先ずは自己紹介するね。僕は【エルモ】」　　　ぺこり、ともう一度頭を下げ

・Lv10：土木作業用ウォーカーのドッケンを使い襲撃してきたのは、【カーライルシンジケート】の構成員だ。
・Lv13：【エルモ】と、彼が持っていた【データクリス】を奪い、目撃者を殺害するのが目的のようだ。
・Lv15：何故かこの事件に関してブラックハウンドの動きは鈍い。【カーライルシンジケート】と繋がる【汚職警官】でも居るのだろうか？

エルモ「アイツ等は多分、カーライルシンジケート───えっと、マフィアだと思う」

「――琴原。　はぁ？　カーライルシンジケート？　マフィアぁあ！？」

エルモ「うん───そのデータクリスを、取り返しに来たんだよ」

「こんなもんになにがつまってるの？」　データクリスを摘んで

■リサーチ：データクリスには何があるのさ

エルモ「うん、彼らのオフィスに忍び込んで、重要ファイルを根こそぎコピーしてきたんだけど………」

推奨技能：〈電脳〉
目標値：10　13　15

ｍ：ディクショナリ

「――って」
「タップないじゃん」

エルモ「僕の家にならあるんだけど………」
エルモ「───僕の調べてる事に関する情報が、入ってるはずなんだ」

「……じゃあ、アンタ自身は一体何者？　フェイト紛いの犯罪者？」

■リサーチ：エルモは一体誰なのだ？

エルモ「ち、違うってば。ちゃんとNIKにも登録してるよ」

推奨技能：〈社会：ストリート〉〈社会：スラム〉〈社会：学生〉〈社会：NOVA〉-3
〈コネ：エルモ〉〈コネ：ケインズ=ローダー〉
目標値：成立　10　13

・成立：銃の扱いを学んだ少年フェイト。14歳。男性。フェイト◎。
・Lv10：【ケインズ=ローダー】の弟子。彼の失踪後、彼の事務所を代わりに切り盛りしている。

エルモ「はい、これ………ＮＩＫの鑑札───って、本物かどうかは確認出来ないか」

鏡花「――あいにく一般人なんでね」

エルモ「やっぱし。───えっと、今ね、スラムで起きてる【誘拐事件】に付いて調べてたんだ」

「誘拐？　物騒ね」

エルモ「スラムじゃ結構起きるんだよ」
エルモ「でも、やっぱり人が居なくなるのは、怖いから………頼まれたんだ。調べてくれって」

「あんまし関係ない話だし、グリーンじゃ起きる方が可笑しいし」
「そりゃ、怖いけども。　普通に暮らしてればそんな事ないからね」

エルモ「でも、カーライルのオフィスってこの近くにあるんだよ？知ってた？」

「――」
「……」
「はぁ」
　とても知らなくて良い事を知ってしまったと言うため息。

てくてくと歩きながら、手を上げて夜道を走る『空車』になっているロボタクを止める。
エルモ「僕の家、スラム街にあるんだ。───えっと、『隅田川検問前まで』。鏡花、乗って」

「――……まて、何時の間に下の名前まで調べた」
　琴原、としか名乗っていない。
「――……」

エルモ「………住所と一緒に」
あからさまに『しまった』、と言う表情をしてから白状する。

「ほー」

エルモ「多分、カーライルのレッガーたちも、このくらいは把握してると思う」
ぶるん、とエンジンの音をさせてロボタクが走り始める。

「流石犯罪者軍団だな」　溜息。

エルモ「僕は違うってば！」

「アタシに平穏を戻してくれたら信じる事を考える」

エルモ「………善処します………」

「とりあえず、今は情報よ。　足りなさ過ぎる」
「今、アタシがまきこまれて、どうにかしなきゃいけないなら、とことんまでどうにかしてやる」
　怒りの方向がそっちのほうへと向く。
「一切合財解決して――アタシの平和をとりもど～す！」

エルモ「ふふ、凄いね」

「何が！？　凄いって！？」　肩を掴んでがくがくと揺さぶる

エルモ「うふふふ、うん、がんばろー」　　がっくんがっくん揺さぶられながら

「こーなったのは、元はと言えば！　アンタの!　せいだろーがぁあ！」

　諦めて、どうにかする方向に意識を向けなければ――

　　　　「絶対弁償させてやる!!!」

　――やっぱり、部屋壊されたのは怒り心頭だったらしいです。

◎シュナ

ケインズが調べていた、カーライルシンジゲートについて

推奨技能：〈社会：ストリート〉〈社会：警察〉〈社会：NOVA〉-3〈社会：MOON〉-3
　〈コネ：エルモ〉〈コネ：ケインズ=ローダー〉
目標値：成立　10　13　15

ぉっと、まずは登場判定でC3を回して～
m:銀の目　起動
〈社会：ストリート〉【理性】４＋装備１＋SQ＝１５

・成立：世界でもトップクラスの規模を誇る犯罪組織。欧米を中心に拠点を置き、
　　　　トーキョーNOVAにもウェットシティを中心に展開を行っている。
・Lv10：スラム街にも進出を狙って、河渡とも抗争を繰り広げている。また、警察組織にもスパイを
　　　　もぐりこませており【汚職警官】のスパイ行為が彼らへの捜査の手を鈍らせているという話もある。
・Lv13：犯罪と名のつくことなら、【人身売買】でもやってのける、恐ろしい組織。
　　　　スラム街でも【誘拐事件】が後を絶たない。
・Lv15：マーダーインクと呼ばれる殺し屋企業を擁しており、その中でも、
　　　　【クライド=フレイザー】と呼ばれる凄腕には「狙われたら諦めろ」、とまでいわれている。