《難攻不落》っ!!! トーキョーNOVA the Detonation リプレイ“真なる心”
エンディングフェイズ4th
メインキャスト:ユリウス
シーンカード:レッガー(逆)
舞台:病院
RL柳生in舞台裏: っと、ユリウス君。場所はいかにw
ユリウスin舞台裏: 病院かなぁ 流石にあの怪我だと。
RL柳生in舞台裏: おうけいっす。
ユリウス: ――結局、終ったあとには倒れた。
ユリウス: 怪我が酷かったのだ。――そのまま病院に入院。二週間を申し付けられた。
ユリウス: 「―ふぅ」
ユリウス: 窓の外を見る。外は快晴―室内に居るのが勿体無いほどだ。
ユリウス: ちらりと部屋の隅。布に包まれた剣と槍が其処には鎮座している。どちらも自分には荷が勝ちすぎている―そんな、武器。
ユリウス: いや、武器というより、聖具だろう。
ユリウス: 「―――どうしよう―いや、自分が、どうにかしていくしかない、のか」
ユリウス: とりあえず、
姉には見せられない。見せたらきっと奪われて返してもらえないだろう。まぁ、それでもいいかと思わなくも無いが―。
ユリウス: 「せめて、込められた想いだけは―果たさないとな」
DIVINE WORK《Punish》
ユリウス: ベッドからヨロヨロと起き上がり―剣を握る。漏れ出るのは光。
ユリウス: ――槍とあわせる。槍に残った彼女の残光を飲み込み―
ユリウス: 浄化して――送り届ける。
ユリウス: かつての十字を抱く宗教は、信徒を主の御座へ送り届けると言う。
ユリウス: ――彼らはそうであった、そうであったと信じたい。
ユリウス: だから、悪魔へと身をやつした彼女も、同じ場所へとゆけるよう。
ユリウス: ―赦しを、あたう。
ユリウス: 《制裁》 レスティアの聖人狩りを、堕落の罪を消去。
こぅっ
RL柳生: 白き槍が柔らかな光を放つ。
RL柳生: 微かに浮かび上がるは、一つの風景。
RL柳生: 騎士団の装束に身を包む二人の男女。
RL柳生: 女性が手に抱くは幼い少女。
RL柳生: 生真面目そうな女性を、男性がからかっている。
RL柳生: みんなが笑って、そして階段を上っていく。
RL柳生: そんな光景。
RL柳生: 仄かな光は一瞬で消え、残されたのは槍。
ユリウス: ゆっくりとその槍を手に取る。
ユリウス: 何かが体の中に流れ込むような感覚。――弾かれそうで、何処か自分が自分でなくなりそう。
ユリウス: 「――お前の名は―?」
RL柳生: 『――聖者を穿ちし祝福の槍――』
RL柳生: その魂に直に響く声。
ユリウス: 「―――真の担い手現れるその日まで、我が元に来るや否や?」
RL柳生: 『――承知――』
ユリウス: 「我は“聖王”ユリウス・シュテルン――仮初の担い手成り」
RL柳生: 白き槍に力が満ちる。
RL柳生: 眩い光が収束し、聖王の周囲で渦を巻く。
ユリウス: ―その中に立つ。
ユリウス: 新たな決意と、自らの進むべき道を見据えて。
ユリウス: ―王であれ。
ユリウス: ―王であれ。
ユリウス: ―人の王であれ。
ユリウス: ――理想の道を歩み続ける王であれ。
ユリウス: ――さすれば、きっと……
RL柳生: ――シーンエンド――