《難攻不落》っ!!! トーキョーNOVA the Detonation リプレイ"真なる心"

リサーチフェイズ5th
RLシーン
シーンカード:エグゼグ(正)
舞台:トーキョー・タワー

ユリウスin舞台裏: ( ◎m◎)えーっと、ダウナー系回路をオンにしてっ
ギャリックin舞台裏: |皿・)レジェンド回路オン!
ジヴリルin舞台裏: |∀-) ………ヒロイン回路?(ぉぃ
RL柳生in舞台裏: よっしゃ。
ユリウスin舞台裏: ( ◎m◎)そう、この体はたった一つ。パンピープレに特化したロール回路っ。
ギャリックin舞台裏: 嘘をつくのもほどほどにしてくださいねJBさん
ギャリックin舞台裏: |皿・)y-~ まったく
RL柳生:           ――再開――





RL柳生: 西の空が赤い。
RL柳生: 時刻は既に日暮れを迎えている。
RL柳生: その空を突き刺すように、古びた赤い鉄塔がある。
RL柳生: トーキョー・タワーと呼ばれる旧東京の建物。   
RL柳生: その頂上に人影が二つ。
RL柳生: 身の丈ほどの槍を持った隻眼の麗人。
RL柳生: 一振りの斬魔刀を持ったコートの老人。



RL柳生: 荒木「やはり、ここにいると思ったぜ」
RL柳生: 赤槍「宗重か……何をしに来た」

RL柳生: 赤紫色の隻眼が冷え冷えと光る。

RL柳生: 荒木「あの時、俺はここでお前ぇを止められなかった」
RL柳生: 荒木「そのケジメを取りに来た……」



RL柳生: 空気が緊と張った。
RL柳生: 麗人は槍を握り。
RL柳生: 古武士の頬には笑み。



RL柳生: 荒木「ってのが、まぁ、二番目の理由だ」
RL柳生: 赤槍「……」

RL柳生: 荒木「急くな。日暮れまでには、まだ時間がある」
RL柳生: 荒木「なぁ、レスティア。聖母殿がついに本腰を入れたぜ。ジョルジョの奴が来た」

RL柳生: 赤槍「ジョルジョ……13課のジョルジョ・ロッシか」
RL柳生: 荒木「虎の子の精鋭を総動員。そして、絶滅騎士団からも大勢来ている」

RL柳生: 赤槍「そうか」
RL柳生: 麗人は眉一つ動かさない。

RL柳生: 荒木「このN◎VAでそれだけの戦力が動く。"女大公"は今回に限り、それを黙認するそうだ」
RL柳生: 荒木「当り前だな。聖者の九十九人を的にかけたんだ……アヤカシとしてもやり過ぎだ」
RL柳生: 赤槍「……」

RL柳生: 荒木「この広ぇ天地だが、人にも魔にもお前の居場所はもうどこにもねぇってこった」
RL柳生: 赤槍「……」

RL柳生: 荒木「相変わらず空回ってるな。セレスティアのドン・キホーテ」
RL柳生: 古武士は嘲弄する。

RL柳生: 荒木「その魂を魔に捧げて東京を救ったが、その三日後には〈大災厄〉に〈小災厄〉」
RL柳生: 荒木「悪魔に堕ちて、どのアヤカシよりもアヤカシらしく聖者殺しに励んだあげくがそのザマだ」

RL柳生: 荒木「これが三百年も昔なら、魔王の一柱位ぇにゃなれただろうによ」
RL柳生: 荒木「挙句に、てめぇでてめぇの娘を手にかけた。それが運命って奴か?」

RL柳生: 麗人が静かに口を開く。

RL柳生: 赤槍「運命? 違うな」
RL柳生: 赤槍「私はただ、己がなすべきをなすのみだ」
RL柳生: 赤い穂先が古武士に向く。



RL柳生: 荒木「それが答か……良いぜ、これで俺も吹っ切れた!」
RL柳生: 古武士の刀が腰間からすらりと抜かれた。



RL柳生: 槍と刀が対峙する。
RL柳生: 麗人は槍を掲げ、穂先を古武士の心臓に向けた。
RL柳生: 老人、刀を斜めに落とし、半身に身を沈める。



RL柳生: 「我が槍は……」

RL柳生:  赤い穂先が来い魔力に揺れる。
RL柳生:  その赤い槍の意味するは必中の理。
RL柳生:  古武士はにっと笑い、それを見据える。

RL柳生: 「人の心の脆きを穿つ!」



RL柳生: A:スリーアクション
RL柳生: m:ハードヴォイス マインドブラスト エンジェルボイス
RL柳生: 〈自我〉〈交渉〉〈永世者〉〈アテンション〉〈畏怖〉〈邪眼〉 10【生命】+8(技能)+6(装備)+H8=32



DIVINE WORK《Fenix》

RL柳生: 対し、古武士は動かない。
RL柳生: 因果を超えて赤い槍が古武士を穿つ。
RL柳生: だが、穂先は彼の心臓を前に止まっていた。

RL柳生: 磔になった聖者の像。
RL柳生: それを象った首飾りを前に、穂先は止まっていた。

RL柳生: 「人の脆きは穿てても、てめぇの石頭は穿てねぇみてぇだな」
RL柳生:          《黄泉返り》

RL柳生: 「貴様っ!!」
RL柳生: 槍が引かれる。
RL柳生: 古武士が詰める。
RL柳生: 手にした首飾りをひょいと放る。
RL柳生: 緩やかに飛ぶ十字の飾りが麗人の眼前に飛び、
RL柳生:       カコッ
RL柳生: 二つに割れて、斬魔刀の刃が突き出る。

RL柳生:          《死の舞踏》

RL柳生: 「穿て!!」
RL柳生: 引き戻された赤い穂先が曲折する。

RL柳生:          《死の舞踏》
DIVINE WORK《Danse Macabre》vs《Danse Macabre》

RL柳生:  時間が凍りつく。
RL柳生:  そして、再び流れ出す時間。

RL柳生: 「ちぃっ。やっぱ、てめぇの槍はかわしきれねぇか」

RL柳生:  古武士が笑う。
RL柳生:  心臓に突き刺さる赤い槍。

RL柳生: 「何故だ、宗重……」

RL柳生:  麗人が問う。
RL柳生:  突き出された刀は、麗人を浅く無いで止まっている。
RL柳生: 赤槍 ⇒ 宗重        ダメージナンバー:21
肉体戦ダメージチャート21over
頭部損傷 [完全死亡]する。脳髄に深刻なダメージ、完全なる死。
RL柳生: 宗重 ⇒ 赤槍        ダメージナンバー:0

RL柳生: 「何、今日はここで一緒に死んでやるつもりだったんだが……」
RL柳生: 「腕の良い予想屋がいてな。一つ博打を打たせてもらった」

RL柳生:  古武士が涼しげに答える。

RL柳生: 「博打?」
RL柳生: 「ああ、博打だ。あの坊ちゃんが『本物』だって賭けた」

RL柳生:  胸元から、夥しい血が流れ出る。

RL柳生: 「……宗重、お前」
RL柳生: 「ま、そう言うこった。後は、てめぇの好きにやれ」
RL柳生: 「予想屋の話が本当なら、お前の結末は見えている」
RL柳生: 「……」
RL柳生: 「だから、俺はこれだけで良いさ……」

RL柳生: 古武士はその手を麗人の黒衣の胸元に潜り込ませ。
RL柳生: 揉んだ。

RL柳生: 「……っ!?」

RL柳生: 古武士は莞爾と笑んだ。

RL柳生: 「久しぶりだが、やっぱお前さんのが一番良い」
RL柳生: 「貴様……変らんな」
RL柳生: 「じゃあな、続きは向うで愉しむさ」

RL柳生: 古武士がゆっくりと冷たくなっていく。
DIVINE WORK《Untouchable》

RL柳生: 「そうそう……夜明けまでだ」

RL柳生: ふっと呟かれる一言。

RL柳生: 「……」
RL柳生: 「聖母殿の連中は、どう言うわけか見当違いの木更津の方をうろついてる」

RL柳生: 不思議だな、と呟き笑み。
RL柳生:        《不可蝕》
RL柳生:           効果:情報かく乱

RL柳生:  答えず、麗人は腰を落とす。
RL柳生:  そして、古武士の頬に手を当て。
RL柳生:  呟きを一つと、口付けを一つ。

RL柳生: 「宗重……馬鹿な男だな、貴様は」

RL柳生:  身を引き離し、背を翻す。 
RL柳生:  遠ざかる黒衣の背中。
RL柳生:  タワーに背もたれ古武士が笑う。

RL柳生: 「てめぇにゃ、負けるさ」

RL柳生:  そして、沈む夕日を見据え。

RL柳生: 「悪くねぇな……こういうのも、まったくもって、悪くねぇ」



RL柳生: 「さて、賭けたぜ。後はどうにかしろよ、坊主、伝説……そして……」



RL柳生:  言葉を続けられず、
RL柳生:  ことりとして、その体から力が消えた。

RL柳生:  夕暮れは終り、そして夜が始まる。





RL柳生:           ――シーンエンド――

■舞台裏

none
RL柳生in舞台裏: さて、長々とすまぬ。 では、どぞ。リサーチ5はプレイヤーにあげると決めていたw
RL柳生in舞台裏: イベントはないので、好きなようにどうぞです。
ギャリックin舞台裏: ここは天罰撃つシーンでしょう! ねぇ!?
ジヴリルin舞台裏: |∀-) うむす。

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