《難攻不落》っ!!! トーキョーNOVA the Detonation リプレイ“Your Grip Hand On!!”

Reserach03
SP:ALL SC:カリスマ
Image:決意を胸に
Stage:執務室
RL LC(裏)
RL LC
執務室……それはユリウスの私室でもあった。
普段からユリウスは主に此処に居る。
今は中で会議が行われている筈だ。
RL LC(裏)
アクションッ
ジヴリル
      ───コンコンッ
 
重厚なオーク材で作られた扉をノックする。
きちんとドアノッカーまで付いた、
古式ゆかしい創りである。
RL LC
             ――――……入るが良い
ジヴリル
「失礼します」
ガチャ、と錠が開く音を確認すると同時に扉を開いた。
「…ジヴリルです。ただいま戻りました」
RL LC
簡素な執務室には、奥の椅子にユリウス。
テーブルの右側に篠塚煉。
左側に、天城敬一、水無月焔、と並んで座っている。
ジヴリル
「それと、お客様を2名、お連れしています」
RL LC
白にははっきりと解る。
オーラ、とでも言うのだろうか。
真実、此処に存在する連中は化け物じみた存在だ。
呼吸/存在するだけで、他の生物を威圧するような、包み込むような、そんな雰囲気である。

ユリウス「報告は受けている」
 ユリウスが告げる。
ジヴリル
(あぅっ!)  びくっ。
RL LC
ユリウス「ようこそ、ク・リトル・リトルへ。本来は部外者の入場は断っているが、非常事態故特別に許可する」
ユリウス「尤も、それ故もてなしも出来ぬ事を先に詫びておく」
軽く目礼する。
ふむ、と老達の礼儀の十分な事に満足し。
「白道順。此度の一件では、老師達と共闘とあいなった。こちらこそよろしく頼む」
 両手を回すように組み、頭を下げる。
姫紗那
無言で頭を下げるだけだったが
「神座姫紗那。この件の解決を任された策師です」
白の名乗りを聞き
自らも一応――と名乗り、頭を下げる
ほう、とその礼に対して微かに頷くと。あらためてユリウス老達と正対する。
ついで、視線をこの場の代表であるジヴリルに向け、先を促す。
白(裏)
ジヴさんにパスっ。
RL LC
焔と敬一は視線を逸らしている。
恐らく彼等なりに気を使っているのであろう……恐らく、多分。
ジヴリル
「ええと───
「先ず、僕らは3日後の世界で、アムールと、それが呼び出した獣と戦い敗れました」
              ─── 偉く精神力が削れていくのは気のせいだろうか。
「そこで、消滅する寸前に…幾つかの声を聞いて」
「……魂を、集めろと」
「    ……でもその、肝心の集め方が……」
どんどん声が小さくなってくる。
ジヴリル(裏)
|っ-∀-)っ
|-)っ よわよわジヴジヴ
「…………」
 その背に視線を送る。
 簡潔に、はっきりと話を進めぬかと。
RL LC
ユリウス「ジヴリル」
 ユリウスが口を開く。
ジヴリル
「───は、はいっ!」   ─── きおつけっ
RL LC
ユリウス「負ける事が恥では無い」
ユリウス「簡潔に用件を述べよ」
ジヴリル
「───」
「魂の契約を行う為の、魔具を必要としています」

「───それと、恐らく…」
   ぁぁ、そうか、これが一番嫌だったんだ。
「天城敬一、焔……それに、
「篠塚、煉……の助力を仰ぎたいと思います」
                ─── す、と頭を下げる。
RL LC
焔「それについては俺の方から説明をしてある」
 焔が口を挟む。
焔「元々、契約の話を命樹に教えたのは俺だからな……しかし」
ちら、と。残るメンバーを見る。
ジヴリル
「───?」

煉「───」
煉   ふ、と表情を緩める。何時ぞやの自分もあんな顔をしていたのかと思うと、偉く複雑な気分だ。
RL LC
焔「ジヴリル、この会議の要点はな、お前に任せて良いものか、どうか、と言う点なんだよ」
ジヴリル
「………?」
RL LC
焔「単刀直入に言おう。お前は負けた」
焔「他の適任者を探し、そいつ等に挑ませる方が確実ではないか、そう言っている」
ジヴリル
                  【感情】5+C6=11 < 制御15
む、と其処まで言われてしまうと凹む以前に生来の反骨心の方が先に立つ。

「───居ないよ。そんな奴は」
   じ、と古い以前、幼い修行時代の頃にそうしたように、焔を睨む。
RL LC
敬一「………」
 敬一は黙ったままだ。
だが、僅かに目線を煉へと投げかけている。
お前はどう思う?とでも言いたげに。
 成り行きを、夏人は糸のように細めた目で見据えている。
 周囲の反応ではなく、ジヴリルの態度の一挙一投足を。
ジヴリル
「僕がやる。一度あそこまで辿り着いた。なら、次はもっと上手くやる方法は見つけられる」
RL LC
焔「ジヴリル……解っては――」

瞬間。

ユリウスが口を開いた。

ユリウス「では、お前には何がある、ジヴリル=L=S=クライス」
ジヴリル
「託されたのは僕達だ」
「───なら……先触れに走るのは僕達であるべきだ。誰かに頼むとしてもそれは代走じゃなくて併走」

「───」
   一刹那目を閉じ
「───信じられる仲間」
  ───沢山の顔が、頭に浮かぶ。
RL LC
ユリウス「では、それを証明するが良い、今、此処で」
ユリウス「今此処で証明出来ぬモノが、戦場で役に立つ事は無い。解るな?」
ジヴリル
「───ええ」

               ───相手は概念存在。
               ───『絶望』の果てに『拒絶』と『破滅』と『死』に凝り固まったモノ
               ───なら、それを跳ね返すものとは何だ。

─── ギシ、と義肢…鋼の右手を握り込む。

6人の視線がその右手に集中する中、

            ─── ぽとん。

力の結晶が一滴。

[m1]起動:ディクショナリ
[M]〈売買〉【外界】3+D8=11 +1(金)=12


───其処に産み落とされたのは。


                    ───白順が例えたのは『杯』だったか。

“再会の酒”相当  ─── “信の輪” 作成

一つの指輪。

「─── ふぅ」
「─── 指輪を“貰いに来た”と言う、勘違いに付いて、未熟を、謝罪します」

……ヤバ、コレ、しんどいんですけど。概念の結晶化とか。
     バシン

と、背を叩かれる。
振り向いた先、夏人がうむと頷く。
ジヴリル
「ってて……ははは。 ─── 僕が、友から、師から、家族から、信を授けられるなら、
「それは僕の身から生み出したものでなくてはならない……」
「……如何でしょう」

煉          「僕は、構わないよ。実の弟の…一心同体の頼みだからね」
苦笑しながら応じるのは、煉だ。───今まで一言も発する事は無かったがここで漸く口を開いた。
姫紗那(裏)
では ちょっと口を挟むかしら
白(裏)
お。GOGO。
ジヴリル(裏)
ヾ(-∀-*ヾ)(シ*-∀-)シ かもかもっ!w
姫紗那
「少々待ってもらえますか?」
  そのやり取りを見届けていた少女が口を挟む

「世界が滅ぶというのに、アナタの意地のみを重視できると思いますか?」
「ジヴリル=L=S=クライス」
「確かに託されたのは“アナタ”かも知れませんが、そのバトンを受け渡すことは問題ではありません」

「戦争とは常に適材適所であるべきです……ただの意地だけで自らの命を掛けられては」
「掛けられたほうはたまった物じゃありませんが?」

今までの流れを全て否定するような冷やかな言葉
姫紗那(裏)
反論してくださいw
白(裏)
策士、きさんっw
ジヴリル
「意地の問題じゃないよ」
軽く笑みさえ交えながら答える

「───冷静にここ数日、この事件の間に起こったことを思い返してみた、その結果だよ」
「……考えても見てよ」
「あの最後の戦い、そして、このク・リトル・リトル……どちらにも立っていたのは、僕と、白と、そしてキミだ」
「部外者である二人が、ク・リトルの館主執務室に入る事だってイレギュラー中のイレギュラーだというのに」

「───最終決戦、あの場に、縁もゆかりも無い僕ら3人が集まっていたんだよ?」

                 ───いや、それこそが『縁』なのだ。

「なら、この戦いのルールに則って進めるのであれば」
「この縁は切ってはならないモノなんだよ。───違う?」
姫紗那
「合理的な考えでは無いですね……」
「策師の立案としては0点です」
 顎に手を回し、続く姫沙那の言葉に耳を傾ける。
姫紗那
「ですが――その通り違いません」
魔法使いの立案としては恐らくそれが正解……」
「周囲の態度がそれを物語っています」
〈心理〉c4きり
ジヴリル
「──────」    言葉は不要。只笑みを浮かべて頷く。
RL LC
ユリウス「道理。最初に言った筈だがな、負ける事が恥では無い、と」
 ユリウスが言葉を告げる。
ユリウス「そして、策を使う者よ、そな他のその合理性、柔軟性が大きな助けになろう」
ユリウス「武を使う者よ、汝が武は最も優れた矛となろう」
ユリウス「我が最愛の弟子を、よろしく頼む」
「承知……老の弟子は理に薄けれど、侠の片鱗があるゆえな」
姫紗那
「私が出来ることは、ただ…策を立てるだけです」
ジヴリル
「───行って参ります、“師匠”」
RL LC
                                  SeenEND

                                魂+4 合計:7

■ 舞台裏
RL LC
none

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