《難攻不落》っ!!!　トーキョーNOVA the Detonation リプレイ“Your Grip Hand On!!”

魂の受け渡しは終了した。
焔と敬一からその魂の契約の力について、説明があるという事で部屋に案内して貰った。

焔「楽にしてくれ。此処は俺達の部屋でね。まぁ旧ツインエッジの宿舎って所か」
焔「少し散らかっているが、今珈琲を淹れよう」

その言の通り、あたりは多少散らかっている。
男独特の散らかり方ではなく、どちらかと言うと生活感の無い仕事場と言う雰囲気だ。

「───」
　それ逆に僕が楽に出来ねーっつの。どっち向いてもお前等の気配でいっぱいじゃんか。

　うむ、と頷くと最寄の椅子の一つに腰をかけ、腕を組む。
　自分の部屋のようにくつろいだ様子で。

それとは逆に気を張り詰めた様子の少女は 椅子に腰掛けることを丁重に断ると 立ったまま腕を組む

「───」
　態度を決めかねたジヴは結局、姫紗那と同じく立ったまま、焔に視線を向けた。

珈琲を人数分、殺風景な銀色のコップに淹れてきた焔は少し戸惑ったものの、全員に配る。

焔「さて、魂の契約をしたものは、当然相手の魂を使って行動出来る訳だが」
焔「これを魂の共鳴、と呼ぶ。此処までは良いか？」

「───うん」

敬一が後に続く。

敬一「これで、恐らく相手、つまり概念存在である獣に通常通り攻撃を加える事が可能となる」
※魂を一つ消費する事で、メジャーアクションを一回使用出来る(リアクションも同様)
　付属するマイナーアクション、オートアクションはこれに付随される。
　但し、二天一流、禅銃は回数分使用される。

敬一「同様に、魂の共鳴は非常に強力だ、使う事で己の力の二倍、三倍もの力を引き出す事も出来る」
※魂を一つ使用する事で、達成値かダメージに+10する。この効果は重複する。

敬一「しかし、勿論一方的な関係では無いため、自身にも相当な付加が掛かる」
※魂を使用した場合、使用した個数+山札一枚分の精神ダメージを受ける。

敬一「使い所には細心の注意を払いながら、かつ、使うべき所では積極的に使わなくては勝てない」

焔「っと、脅かして済まないが、無論、魂の共鳴が危険なだけの存在じゃあない」
焔が続ける。

焔「時には使用者の身を護ってくれると言う事も出来る」
※魂を二つ使用する事で、ダメージを一つ打ち消す事が出来る。
　例外的にこの処理を行った場合、魂を使用した際のバックファイアを受けない。

焔「勿論、自身の魂を消費して、使う事も出来るが、基本的に使う相手との連携が鍵となる、まぁこんな所だな」
※使う魂の相手のロールプレイを挟む
　(これはPL、RLどちらが行っても良い、もし行わなかった場合、効果は発揮されない)

焔「さて、何か質問はあるか？」

「───……使わなければ勝てない、反動には気をつけなければいけない…」
「いや、想像以上でちょっと驚いたけど」

珈琲に口をつける。
焔「元々は、魔術師同士が自分達を一段階上の存在へとシフトするための技術だ」
焔「その位のリスクと価値はあるさ」
焔「そうだな、命樹ならもっと詳しい話も知ってるかもしれないが……」
焔「俺達が知っているのはそれ位だな、まぁ不安が残るようだったら命樹に話を聞きに行ってくれ」

　うむ、と頷くと立ち上がる。
「珈琲を馳走になったな。礼を言う」

焔「男所帯でね、美味い珈琲も用意出来なくて済まない」

「大事はもてなす心よ。十二分に美味い珈琲だった」
　一つ頷くと、夏人はそのまま扉から出て行こうとする。

「……っし、僕は一度柘榴の所へ顔を出してから行くよ」

「そうですか、では……私も少々連絡を取りたい場所があります」

「分かった。アドレスを交換しとこ」

焔「其処のエントランスホールの横手に、転移ポートがある」
焔「本来なら部外者に使わせると問答無用で首が飛ぶんだが……今回は何とか使えるよう手配しよう」
焔「移動はそれで行ってくれ」

「そうですね…」
　アドレス交換をしつつ
「まったく非常識なものですね……魔法と言うものは、一般にもその技術を公開して欲しいものです」

「……はははは」

そうまで言うと、白に続くように扉を潜り――エントランスへと歩を進める

焔「ジヴリル」

「───ん？」

その背中に、焔が声を掛ける。
焔「頼んだぞ」

二人を見送り…　自分はまだここに用があったから残ったんだが…
「当然」
　背を向け、出口へ向かいながら、　拳を作って、左腕を差し上げる
　───そして、部屋から出る寸前、振り返り、その拳を、兄弟子二人に向け

「───焔と敬一の分も、ぶん殴ってくるよ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　SeenEND

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　魂:+0　合計:7

none