RLクグツ： 陛下の本体が上陸するであろう侵攻ポイント
RLクグツ： 本来なら大々的な戦車兵団が陣取っていそうなこの場所も人がまばらだ
RLクグツ： いや、いたとしたらそれは人では無いだろう

ジヴリル： 「さてっと………計器類チェックオーケー。コンディションオールグリーン───」
ジヴリル： 「何だかんだ言って、あの人もNOVAには消えて欲しくないらしいね。」
ジヴリル： 「こんなもの、ぽんと貸してくれちゃってさ。」
志信： 「はっは」
由佳梨： 「――そういうことッ」

ジヴリル： 　　　　　　　　　　　　　3人が今乗っているのは、
ジヴリル： 　　　　　　　　　　　　　NOVA軍でもまだ3機しか配備されていなかったという最新鋭ウォーカー。
ジヴリル： 　　　　　　　　　　　　　これはその4機目となる予定だった機体。

志信： 「……っつーかコレ動かせンのかよ」
ジヴリル： 「はっはっは。ニュータイプならいけるっ！」
志信： 「……何モンだお前」
由佳梨： 「心強いわっ、ジヴリルさん♪」
由佳梨： もはや覚悟を決めると 母は強い。
由佳梨： いつも通り、明るい声になっている。――否、そう振舞おうとしているのかも知れない。 志信： 「……──け。」
志信： にぃ、と。 強がりで、笑って。
志信： 「俺だってなぁ……N◎VA丸ごとなんてでけぇ事言わないから 俺の知ってる人だけでも、護ってみせらぁ」
志信： その手には。
志信： ──何かがメモされたノートがあった。



志信： ■Instant!!
志信： 血化粧(スペルロック相当)×2:購入
志信： EXP:40pts!

志信： 〈強化〉→H7:成功
志信： [A]血化粧(スペルロック相当):使用　【理性】+1
志信： 〈鋭刃〉→DJ:成功
志信： [A]血化粧(スペルロック相当):使用　斬魔刀:DMG+8
志信： 無針注射器を、腕に。
志信： 取り出した血で──
志信： ノートにメモした図案どおりに、手にした刀に。 そして、顔と腕に。
志信： 血化粧を施していく。
志信： ──この“血”は、全てを強化する。 “意味”すらも。
志信： しっかりとした形式、カタチを与えれば── 志信： 「うし」
志信： 「──準備OK」

志信： 修羅のような顔で。
志信： 怯えた笑みを浮かべた。



由佳梨： ――伝わってくる。
由佳梨： ――緊張も　不安も　怯えも　
由佳梨： ――でも　
由佳梨： ――どんなに絶望にまみれても
由佳梨： ――最後に残るのは

由佳梨： 「――大丈夫、きっと、皆一緒に帰れる。…帰ろう♪」
志信： 「押忍ッ！」

由佳梨： 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ふと、イワヤトの――否、少しずれて
由佳梨： 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　千早アーコロジーの方を見る。
由佳梨： 　　　　　　　　　　　　　だいじょうぶ。

由佳梨： 「…うん、その意気ッ♪」

由佳梨： お腹を、そっと撫でる。
由佳梨： ――そう、最後に残るのは
由佳梨： 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『希望』だと信じているから。 RLクグツ： しかし、希望を絶望の色で塗りつぶそうとする無数の悪意がその前に立ちはだかる
RLクグツ： レーダーに無数の反応が映る
RLクグツ： 警告音も発生し
RLクグツ： ロックオンされているのがわかる

RLクグツ： 数はおよそ８０といった所か
RLクグツ： 三方向から包囲するように近づいてくる



ジヴリル： 「………さぁて、おいでなすった！」
ジヴリル： 『志信、攻撃を避けるから跳ぶよ！』

ジヴリル： 　　　　　　　　　　　『………落ちるなよ！』
志信： 「……───ッッ」

志信： 　　　　　　　　　　　　　　「舐めンなよっ！」
ジヴリル： ブースターが火を噴き、ゆかりとジヴはシートに押し付けられ
ジヴリル： 志信はハードポイントに設置されたベルトに引っ張られる───

志信： 「ぁああああああああああああああああああああああああああああああ───ッ」



志信： 　　　　　　　──悲鳴を上げながらも。
志信： 　　　　　　　目は閉じない……ッ！！



志信： 〈自我〉〉＋〈コネ:クラリッサ･アイスラー〉【理性】7+S9→JOKER(KEY)= 21



志信： 其れ即ち。
志信： 男の、見栄と意地である。



志信： 「……ォォオオオオオオオオオオオオァアアアアアアアアアアアアアアアアぅいいいいいいいいいいいいいはあああああああああああっ」





志信： 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　──悲鳴は情けないが。





RLクグツ： シーンエンド

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