《難攻不落》っ!!! トーキョーNOVA the Detonation リプレイ“oracle”

オープニングフェイズ3rd
メインキャスト:堅護
シーンカード:カゲ
舞台:道場
RL TIO
竹刀を打つ音がまばらに響いている。
平日の昼下がりとあって、まだ人は多くない。
夕の稽古となれば、仕事帰りのものがもっと増えるだろうが――

と、
板張りの床をきしませて、積層装甲の巨体にLLLの稽古着を着込んだ男が、ぬぅ、っと顔を出した。

田原「白守先生、稽古をさせて貰ってもよろしいですか」
言葉遣いはやや荒いが、物腰は丁寧で、きちんと頭を下げ、
道場主の白守から了解を取ると、素振り用の長い木剣を取り、高弟達と打ち込みを始める。

「おおかた、軍人上がりか何かなのだろうが、剣術が好きらしくてな」
「一剣流の大きな道場へ、熱心に通っている」
「だがあの体なので、威張ってばかりの師範代などは手も足も出ず、打ち負かされてしまう」
「それで疎んじられて、最近はこっちにばかり来ているよ」
と、高弟の一人が堅護に教えてくれた。
堅護
「なるほど、それならウチはちょうどいいっすね」と答える
RL TIO
「若先生殿も、一手やってみるか?」
「あいつは馬力もそうだが、読みが鋭いし、基本もしっかりしている。なかなか使うぞ」
堅護
「おれっちっすか、……そうっすね、元軍人さん相手にするのもいい経験になるとおもうっすし」
「一つ相手にしたもらおうっすかねぇ…」
RL TIO
そうして手合わせをしてみた結果は、引き分けというところで、田原は堅護に打ち込めなかったが、堅護も田原への攻め手を欠くというところだったが――

田原「いやあ、若いのに、よく使う。大したものだ」
と、田原の方が堅護を妙に気に入り、以来、稽古を一緒したり、飯を奢られたり、たまさか飲酒を唆されたりしていたものである。
堅護(裏)
攻撃能力無いからな!w
黒沢(裏)
|っ-∀-)っ こ、これが、千日戦争……っ!
|っ-∀-)っ byギャラリーしていた同門
ナナシア(裏)
そういうデータ的な特徴を言葉にして綺麗に演出するっていいですねw
RL TIO(裏)
ウンw
RL TIO
そんなある日――

「白守先生、手を貸してくれ!」
と道場へ駆け込んできたのは、ところの地回り。
堅護
「どっどうしたんすか?」
RL TIO
なんでも商店街で暴れているサイバーサイコがいるのだが、屋内に立てこもっており、ヤクザではいささか手に余るのだという。
道場主の白守はすぐに高弟数人に声をかけ、堅護にも刀を持ってくるよう命じた。
堅護
「ういっす、すぐに用意するっす!」急いで道場の倉庫へ奔る
RL TIO
ほどなく、現場には白守他五名と、桂一剣流道場からも腕自慢三名 中には田原もいる
剣術使いが八名で、サイコの立てこもる屋内に押し入り――
おのおのの奮闘で人質を救出、犯人は田原が打ち殺したものだ。
割れた犯人の頭蓋から、白い液体が飛び散っている。
RL TIO(裏)
因みに田原の武器は超巨大少林相当の鉄棍
堅護
「はぁはぁ…ふぅ、おわったっすか…」汗をぬぐい一息つく
RL TIO
田原「ああ……向こうも戦闘用義体で、加減が効かなんだよ、若先生」
田原の声が沈んでいる。
堅護
「しょうがないっすよ、それに、相手にとっても、殺してやるのが…良いともうっすよ」と慰める
RL TIO
田原「かも、しれんねぇ……とちくるって殺しを重ねるよりゃあ」
田原「こいつ、やたら怯えててよぅ。近づくやつが全部敵にみえてたみたいだな」
田原「喚いてたぜ。クスリにでもやられたかね」
ごりごりと頭を掻く。
堅護
「そうっすか……ウェットなおれっちには分からないっすが…」
RL TIO
田原「……そうか、若先生はそうだもんなあ。義体はな、怖ぇんだ」
田原「見てるもん、聞いてるもんが信用できなくなって、しまいにゃ自分の頭も信用できなくなることがある」
田原「……いや、ま、仕方ねえこった。一献献杯して、忘れるか……」
堅護
「そうっすね、行こうっす」
RL TIO
ほどなく、遅れに遅れたSSSが駆けつけて、その場は片付いたのだが

――田原が姿を消したのは、それからほどなくのことである。

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