“聖痕戦争”take67 第一話“未知”
オープニングフィズ1st
Scene Card: Chakra
Main CAST: Rathi
Stage : ク・リトル・リトル “館主-Master-の書斎”
Main CAST: Rathi
Stage : ク・リトル・リトル “館主-Master-の書斎”
RL揚紅龍
───ク・リトル・リトルを卒業して暫く絶った頃。
キミは突然、故郷のお師匠に呼び戻された。
火急の用事ゆえ、直ぐに顔を出すように………
そう、兄弟子に告げられて、今、
古めかしい樫の木で出来た扉の前に立っている。
キミは突然、故郷のお師匠に呼び戻された。
火急の用事ゆえ、直ぐに顔を出すように………
そう、兄弟子に告げられて、今、
古めかしい樫の木で出来た扉の前に立っている。
ラティーシャ
目の前の扉を見つめる。
ノックをしようと握った手が汗ばんでいる事に気付き、らしくもなく緊張しているのだと自覚する。
すぅ、と一度深く深呼吸をしてから…
…コン コン
と、軽く扉を叩いた。
ノックをしようと握った手が汗ばんでいる事に気付き、らしくもなく緊張しているのだと自覚する。
すぅ、と一度深く深呼吸をしてから…
…コン コン
と、軽く扉を叩いた。
RL揚紅龍
入れ───
カチャン、と錠の外れる音がする。
カチャン、と錠の外れる音がする。
ラティ(舞台裏)
( ・w・) こ、この人相手だと流石に口調は自重するんだろうか…っw
RL(舞台裏)
|っ−∀−)っ わははっ。
|っ−∀−)っ こう、肉親のおじいちゃんであり、学校の校長先生であり、武道道場の鬼師匠でもあるヒト。w
|っ−∀−)っ こう、肉親のおじいちゃんであり、学校の校長先生であり、武道道場の鬼師匠でもあるヒト。w
ラティ(舞台裏)
(((・w・))) ガクガクブルブル
ラティーシャ
「ぇー、あー……入るぜ?」
一応流石に一礼をしてから、足を踏み入れる。
一応流石に一礼をしてから、足を踏み入れる。
ラティ(舞台裏)
( ・w・) でも自重しない
ディオ(舞台裏)
にゃはw
RL揚紅龍
老人は、部屋の中央の大きな机の向こうの椅子に腰掛けたまま、訪れたラティの顔を見詰めている。
───この扉が電子化されている様子はなかった。………誰が開けたんだろうか?
ユリウス「………来たか。」
───この扉が電子化されている様子はなかった。………誰が開けたんだろうか?
ユリウス「………来たか。」
ラティーシャ
(――…あー、やべぇ。何か呼び出されるようなことしたっけか?あれか?それともこれか…?)
色々思案を巡らせながらユリウスのもとへ。
色々思案を巡らせながらユリウスのもとへ。
RL揚紅龍
その青くなったラティの様子に眼を細め、ユリウスは口を開く。
ユリウス「外での生活には、慣れたか?」
ユリウス「外での生活には、慣れたか?」
ラティーシャ
「えーと、まぁ、そこそこに…」 はははーと乾いた笑い。やっぱあれか?いや、バレてないはずだ!!
RL揚紅龍
ユリウス「そうか。」
ラティの反応に何を見たのか、深い口ひげの奥で表情が動いたのが分かる。
老人は軽く目を閉じた後───
ユリウス「───ラティーシャ・クリムゾンヒル。」
改めて、キミの名を呼ぶ。師匠の、弟子に大切な指示を与える時の癖だ。
ユリウス「お前に、課題を与える。」
重々しい口調。静かな海のような視線。
ユリウス「───戦い、勝ち残り、生き延びよ。」
ラティの反応に何を見たのか、深い口ひげの奥で表情が動いたのが分かる。
老人は軽く目を閉じた後───
ユリウス「───ラティーシャ・クリムゾンヒル。」
改めて、キミの名を呼ぶ。師匠の、弟子に大切な指示を与える時の癖だ。
ユリウス「お前に、課題を与える。」
重々しい口調。静かな海のような視線。
ユリウス「───戦い、勝ち残り、生き延びよ。」
ラティーシャ
「――…どういう…」 困惑。予想外の理由と、そしてその曖昧さに眉をひそめる
RL揚紅龍
ユリウス「お前が戦うのは───」
ユリウス「 聖痕戦争 」
ユリウス「 聖痕戦争 」
ラティーシャ
「聖痕…戦争…?じ、じっちゃん悪ィよくわかんねー。それって何なんだ?」
RL(舞台裏)
|っ−∀−)っ RL揚オリジナル導入枠:“ク・リトル・リトル”ルート。(ぁ
ラティ(舞台裏)
( ・w・)そ どーん!
RL揚紅龍
ユリウス「───聖痕、と言うものに付いては知っているか?」
ラティーシャ
「……オレ、むずかしー事あんま知らねーんだわな。そりゃ聞いた事くらいはあるけど」
RL揚紅龍
出来の悪い生徒を見る目でラティを軽く睨むと
ユリウス「旧世界宗教の救世主に刻まれ、」
ユリウス「その死後も、その教えの信徒達の体に現れては、様々な奇跡を起こした、神秘。」
ユリウス「───それが、今、トーキョーNOVAに在る。」
ユリウス「………使い方を誤れば、その神秘は、悪魔の力となって地上を焼き払う。」
………想像の埒外の事を口にした。
ユリウス「旧世界宗教の救世主に刻まれ、」
ユリウス「その死後も、その教えの信徒達の体に現れては、様々な奇跡を起こした、神秘。」
ユリウス「───それが、今、トーキョーNOVAに在る。」
ユリウス「………使い方を誤れば、その神秘は、悪魔の力となって地上を焼き払う。」
………想像の埒外の事を口にした。
ラティ(舞台裏)
Σびゃー睨まれたーw
ラティーシャ
「…まぁオレもここで育った身だし“んなモンあるわけねー”って一蹴は出来ねーけど…」
「…んなに、ヤバいモンなわけ?」
「…んなに、ヤバいモンなわけ?」
RL揚紅龍
ユリウス「そうだ。」
ユリウス「そして、お前はそれを阻止せねばならない。」
師は、片目を閉じ、片目はラティの体を通して、その向こうにあるものを見詰めている。
ユリウス「そして、お前はそれを阻止せねばならない。」
師は、片目を閉じ、片目はラティの体を通して、その向こうにあるものを見詰めている。
ラティーシャ
「オレが?…ガチでそんなにやべぇモンなら、オレよりも適任な奴らはいくらでもいると思うぜ…?」
分かりきった事だ、それでも言わずにはいられなかった。
分かりきった事だ、それでも言わずにはいられなかった。
RL揚紅龍
ユリウス「………そうではない。」
だが、意外な事に、師はその言葉に首を左右に振った。
ユリウス「柘榴でも、勇でも、煉でも………他の誰でも、駄目なのだ。」
………自分のよく知る先輩たちの名を列挙した後
ユリウス「───それを阻止するのは、お前でなければならない。」
だが、意外な事に、師はその言葉に首を左右に振った。
ユリウス「柘榴でも、勇でも、煉でも………他の誰でも、駄目なのだ。」
………自分のよく知る先輩たちの名を列挙した後
ユリウス「───それを阻止するのは、お前でなければならない。」
ラティ(舞台裏)
(((・w・))) じっちゃんコワス
( ・w・) でもきっとじっちゃん好きなんだろうな
( ・w・) でもきっとじっちゃん好きなんだろうな
ラティーシャ
「………」
言いたい事はいっぱいあった。聞きたい事もいっぱいあった。
けれど、それでも。
この老人がそういうのなら……それは間違いのない事だ。
一度目を伏せ……そして開く。
「――分かりました」 真剣な、真っ直ぐな瞳で師を見据えながら……それだけを、口にした。
言いたい事はいっぱいあった。聞きたい事もいっぱいあった。
けれど、それでも。
この老人がそういうのなら……それは間違いのない事だ。
一度目を伏せ……そして開く。
「――分かりました」 真剣な、真っ直ぐな瞳で師を見据えながら……それだけを、口にした。
RL揚紅龍
ユリウス「行って来るが良い。 厳しい試練になるだろう。」
───無事に乗り越え、成長して帰って来い。」
───無事に乗り越え、成長して帰って来い。」
ラティーシャ
一度深々と頭を下げ、そして踵を返す。
まだよく分からなかったが……それでも、課せられたものは理解したつもりだった。
その、重さも。
扉から身体半分出た所で顔だけ振り返り――
「…じゃ、行って来るぜ!」 いつもの調子で笑い、そして静かに扉を閉めた。
まだよく分からなかったが……それでも、課せられたものは理解したつもりだった。
その、重さも。
扉から身体半分出た所で顔だけ振り返り――
「…じゃ、行って来るぜ!」 いつもの調子で笑い、そして静かに扉を閉めた。
RL揚紅龍
─── お嬢ちゃんは行ったかね?
ラティが辞去し、ユリウス一人になったはずの部屋に、別の声が響く。
ユリウス「………いらしていたのですか、お師匠様。」
現れた姿は、古めかしい樹の杖に、ローブととんがり帽子。ローブと帽子は深い青で染められていた。
占い爺「………まさか、あの娘がのう………。」
ユリウス「代われる物なのであれば、代わってやりたい所ですが………。」
占い爺「………わしにも、主にも、もうその資格は残されては居らぬ。」
占い爺「………ただ、信じて見守ってやろうではないか。」
ラティが辞去し、ユリウス一人になったはずの部屋に、別の声が響く。
ユリウス「………いらしていたのですか、お師匠様。」
現れた姿は、古めかしい樹の杖に、ローブととんがり帽子。ローブと帽子は深い青で染められていた。
占い爺「………まさか、あの娘がのう………。」
ユリウス「代われる物なのであれば、代わってやりたい所ですが………。」
占い爺「………わしにも、主にも、もうその資格は残されては居らぬ。」
占い爺「………ただ、信じて見守ってやろうではないか。」
ラティ(舞台裏)
( ・w・)そそそ
RL揚紅龍
………二人の老人の目を持ってしても
………この場を去った少女の歩く道の先は
………闇に閉ざされたまま、見通すことはかなわない───
………この場を去った少女の歩く道の先は
………闇に閉ざされたまま、見通すことはかなわない───