《難攻不落》っ!!!　トーキョーNOVA the Detonation リプレイ“the Bleak MistStreet”

無事、子供たちを救い出して、エルモとシュナが居る所まで戻ってきた鏡花。
立ち込めていた深夜の霧は、火事が起こす風で吹き散らされ、あたりはオレンジ色に染まっている。
遠くで自警団の消防隊の出動する音が聞こえている。程無くしてやって来るのではないだろうか。

「と、ここなら一応安全だ――……ろ？」

　鏡花が出てきて、子供達がわらわらと出てきた瞬間に
　倉庫が完全に崩れる音がした。

「――へ？」

　唖然、ぼーぜん。

「あー、その。　良かったな」

　頬をかきつつ。

子供たち「「「ふぇ、うぇぇぇぇぇぇぇぇぇ………」」」
べたぁ、と集られて、ぐしぐし泣き始める子供たち。

エルモ「………………」　　ぐたぁ、と今度こそ地面にぶっ倒れるエルモ。血塗れ。

シュナ「…みー」　血塗れその２

「――……おーい、軽犯罪者。　ご苦労さん。　シュナは――ぁぁ、南無」
「安らかに眠れ、二人とも」　ナムナム

シュナ「…死んでないですぅぅ」

エルモ「ふぇいとだー………」

「おお!?」

　　　　　　　DIVINE WORK《Fite!》　to　シュナ

エルモ「このあたりの管轄のレッガーに話を………───」
………
………
………
エルモ「………………」　管轄のレッガー　⇒　ダグラス

視線が今のしたばかりの相手に向かって、エルモは溜息を

「――……瓦礫に埋もれてる不細工だったような？」

エルモ「………う、うん………」

「おーい、シュナー？　良い案ある？」

「ぅーん、私はここら辺の取り決め知りませんし…フローレスさんにお願い…したいところですが」

「あ～、あの人もレッガーだったね」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　カンカンカン………
鐘を鳴らしながら到着する、消防自動車。
このエリアには、公共の消防隊なんて存在しない。
代わりにこのような業務を取り仕切っているのは、通常、レッガー達である。
つまり………

フローリス「終わったようだね、3人とも。お疲れさん」
消防車の助手席から降りてくる当のおばさん。
同乗していた消防隊員が、消火活動を始める。

「…ぁはは、ちょっと、やりすぎたかもしれませんけど」
主に瓦礫にした張本人なのでちぢこまり

「――喉ガラガラ」

《ファイト！》toフローレス《不可触》

フローリス「任しておきなよ」

「ありがとうございます」

フローリス「こんな面倒に巻き込んでおいて、知りませんでした、なんてことは言わないさ」

「――ぁー、そうそう、さらに厚かましいかもしれないけど――」
「家壊されたんだわ、こいつ等に」
　ｍ：ディクショナリ――
　Ｍ：〈売買〉　目標：グリーンマンション
山札――

　　ラッキースター起動

「――後日で良いから、こいつ等の資財から修理費用さっぴいてアタシにクレ。　割に合わん」

引いた札　ＤＱ　ＣＫ　Ｓ３

Ｓ３　適用　通常失敗

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　DIVINE WORK《Untouchable》

「あ、暗殺？　誰を？」

フローリス「お前さんだよ、お・ま・え・さ・ん♪」　つんつん、と鏡花の鼻の頭を指先で突付き

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　効果：鏡花に掛けられた《制裁》DMGの打ち消し

「何故！？」
「巻き込まれただけの一般人だよ、アタシは！？」

フローリス「それが犯罪組織ってもんさ。気をつけなよぉ、お嬢さん」　　からからと笑い

「――」　ずーん、と沈み込む

「…ま、とりあえず」そんな鏡花の頭をよしよししながら

見晴らしの良くなった空を見上げ

（…終わったよ、ケインズさん）

フローリス「さて、エルモ坊やとシュナお嬢ちゃんは病院に連れて行かないとねぇ」
フローリス「そこの腐れ野郎二人とその子分どもも、連れて行く場所があるし」




　　　　　　　　　　　　　………さり気なくおばさんの目に怖いものが見えた気がするが………







───スラムの夜空には、街の中では見えない星が、幾つも光って見えた………