《難攻不落》っ!!! トーキョーNOVA the Detonation リプレイ“紅蓮の虹-Crimson Bow-”
RL揚: “紅蓮の虹-Crimson Bow-”
オープニングフェイズ1st
メインキャスト:真央
シーンカード:イヌ
舞台:吹雪吹きすさぶ寒村
RL揚: DIVINE WORK 《 F e n i x 》
真央in舞台裏: (-■_■)そ って、ここはどんな異世界ワンダーランドじゃー
サファイアin舞台裏: いきなりよみがえりましたよ
DIVINE WORK《Fenix》
ドシュゥッ!!!
RL揚: 手ごたえがあった──
RL揚: そう思ったのは一瞬。
RL揚: 2秒後──
RL揚: キミの背後で、あのいやらしい声が響いた。
RL揚: 立った数日で、数百人が暮らすこの村を全滅させた
RL揚: 吸血鬼の声が。
RL揚: 吸血鬼
「これで三度目だ──好い加減に学習しな、お嬢ちゃん──」
アゼルin舞台裏: きうけつき
レイin舞台裏: ばんぱいやぁぁ
観客Fu-3 in舞台裏: トマトジュースが主食 語尾はザマス<吸血鬼
真央in舞台裏: (-■_■) うるさい吸血鬼め!!おまえのたどる道はもーかくだ!!
真央in舞台裏: (-■口■)そ 何度だって相手になるぞぉあああああああ!?
ド──ッ!!!
RL揚: 致命的な隙
RL揚: 背後から、襲い掛かる、その爪は真央の首を一撃で刎ね
RL揚: なかった。
RL揚: 吸血鬼
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ──!!!!」
RL揚: 吹雪の中を貫いて響いたのは吸血鬼の悲鳴──その2秒前に聞えたのは、銃声。
真央in舞台裏: (-■口■) メッサツされたぁぁぁあ!?
レイin舞台裏: 何かすごいことがおきてるw
サファイアin舞台裏: ( -ェ-)y-~ クグツさん落ち着きたまい。まだOPですぞw
RL揚in舞台裏: |∀-) RLはフルスロットルだけどね?
サファイアin舞台裏: 本気かッΣ
RL揚: 拳銃を手にしていたのは──この地への同行者。
RL揚: 「なら4度、吹き飛ばすだけだ………だよね?真央。」
真央: 「吹き飛ばしては意味がありません!自分の行いを反省をしてもらわなくては意味は無いんです!!」
RL揚: 振り向いた真央の視線の先、
RL揚: 灰になって散っていく吸血鬼の向こうに居たのは、ジヴリル=L=S=クライス。
真央: 「争いだけでは、殺しあっては何も解決しないのに……」 俯く
RL揚: ジヴリル「相手は吸血鬼だよ──。」
真央: 「でも、この世界に生きるものです」
RL揚: 気落ちする真央の視線を避けるように視線を反らしながら、パチ、と拳銃のカートリッジに新たな銃弾を装填する。
RL揚: ジヴリル「この村を──滅ぼしたのがアイツでも?人々を生かしながら殺して──
RL揚: ジヴリル「………助けと救いを請いながら襲ってきた村人、死徒を作り出した奴らでも?」
真央: 「彼らに意思が存在する限り、そのベクトルが正の方向に向く可能性はあります!その罪を償うことだって!」
RL揚: ジヴリルが殲滅したのは、あの吸血鬼だけではない。
RL揚: 吸血種に抱擁を受け、自我意識を保ちながらも吸血種の奴隷と成り下がった、
RL揚: この村の住人までもを、悉く屠った。
RL揚: ジヴリル「──その心算が、彼等に在れば…ね。」
真央: 「どうして、貴方は全ての可能性を否定するのですか?死はむなしさしか残しません…」
RL揚: ジヴリル「──………。」
RL揚: 何かを言おうと口を開き
RL揚: 何かに気付いてやめる。
RL揚: ジヴリル「しっ!──何か、聞える。」
RL揚: 小さな人の声。
真央: 「……っ!」
RL揚: 小さな泣き声。
RL揚: 小さな子供の泣き声。
RL揚: ジヴリル「どっちだろ………」
真央: 「まだ、生き残っている人が居たんですね」 姿を見つけ駆け寄る
RL揚: 瓦礫の下から、10歳にもなら無さそうな、小さな女の子が這い出してくる。
RL揚: 女の子「うぇぇぇ──ぐすっ………」
真央: 「泣かないで?もう大丈夫ですから…」 女の子の前に屈みこむ
RL揚: 足を怪我しているらしい。 痛み、空腹、恐怖、いろいろなものに苛まれ、真央の姿を見ると大きな声で泣く。
RL揚: ジヴリル「生き残りか──。」
RL揚: ジヴリルも後を付いてきて、少女を見下ろして呟く。
RL揚: 安堵の溜息と共に。
RL揚: 女の子「怖かった………こわかったよぉ──」
RL揚: 真央に縋りつき、泣き止む様子は見せない。
真央: 「痛かったでしょうに……直ぐに治してあげます」
真央: 真央が少女を抱きしめると彼女の体が淡く発光する
RL揚: 傷が、見る見る塞がってゆく──
真央: 「よかった……一人でも生きていてくれて…よかった」
RL揚: ジヴリル「うん………帰ろう。」
RL揚: 女の子はぎゅぅ、と真央の服を掴む。
RL揚: ジヴリル「真央、懐かれたらしいね。」 くす
真央: 「神に感謝をしなければいけませんね……」
RL揚: 治ったばかりの足では歩くのが辛そうだ。負ぶってくれと言う様に見上げてくる。
真央: 「大丈夫…あなたは死なないし、もう一人じゃない」 背を向ける
RL揚: 女の子「ん──」
RL揚: ばふ、と背に乗ってくる、小さな重み。
真央: 「私が居ます……今はゆっくりとお休みなさい」
RL揚: 女の子「うん──」
RL揚: そうして、一人加わって三人、雪の山道を歩き始めた。
RL揚: そして、5分後。
RL揚: 女の子「──………ぅ」
RL揚: ジヴリル「──?」
RL揚: 女の子「ううううううう
ああああああああああああああああAAAAA──ッッッッッッ!!!!!」
ミシリ
ビキッ!
RL揚: 真央の首に回された少女の腕が、突如、変異する。その指先から鋭い爪が伸び、真央の首を締める
真央: 「……―――っ!?」
RL揚: ジヴリル「………死徒化!!!」
(──生き残ってたんじゃない!!!)
RL揚: 万力のような握力で真央の首を絞める少女は、背後から
RL揚: 女の子「
シャァッ!!!」
RL揚: 鋭い牙を
ドン!!!
RL揚: ──………銃声。
RL揚: 何が起こったか、確認するまでも無かった。
RL揚: 開放される喉、軽くなっていく、背中の重み。
RL揚: 傍らで硝煙を噴き上げる拳銃を構えたジヴリル──………
真央: 「……なん…で?―――貴方は死なないって、私が居るって…」
真央: 「言ったのにぃ!!」
RL揚: ジヴリル「──もう、手遅れだった。」
RL揚: ──淡々と告げる。
真央: 「そんな事はありません!あれは血の暴走で起きる初期症状のひとつです!まだ十分に還ってこれました!!」
真央: 「何故…撃ったんですか!!」
RL揚: ジヴリル「…それでは、間に合わない。」
RL揚: ジヴリル「──キミが、あの子に“抱擁”されるのを、
RL揚: ジヴリル「見過ごすわけには行かなかった。」
RL揚: ──どこか機械的な声で喋る。
RL揚: ジヴリル「僕はね
RL揚: 「それが必要だと、そうしないといけないと思ったから──」
RL揚: 「──そう思ったら、例え誰が相手でも──殺せるよ。」
RL揚: ジヴリル「…もし、あの子とキミ、両方を相手にして、僕が勝てる見込みは無い──」
RL揚: ジヴリル「一番よくても、二人とも殺さなきゃいけなくなった。」
RL揚: そこまで一気に喋ると、また視線をそらす。
真央: 「そんな言葉……聞きたくありません。だって、その言葉には貴方の心がこもっていない!!」
RL揚: ジヴリル「………………。」
RL揚: ざく、ざく、とジヴリルが雪を踏みしめ先に歩き出す。
真央: 「本当に心の底からそう思っているのなら!どうして私ごと撃たなかったんですか!!」
RL揚: ジヴリル「………分からない?」
真央: 「私には……貴方の本心が分かりません」
RL揚: 呟きは風にのり聞き取り辛い──
RL揚: ジヴリル「僕は──………………」
RL揚: 肝心の部分は、本当に、吹雪に散った