サファイア： 「――…寒」
サファイア： 白い息を吐き、吹雪の中を歩く。
サファイア： 寒い、という割に震えてもおらず、しっかりとした足取りで。
サファイア： 進む先――…遠く、薄く、何かの影が見えてくる。

RL揚： それは、たなびく煙
RL揚： 今も揺れる赤い炎
RL揚： そして………

サファイア： 「……こりゃまた、酷い事に」
レイ： 　「・・・んっ・・・・・・」

レイ： 揺れる炎が死体とも思えるそれを照らす。それでも息はあった。
サファイア： 「生きてるようね……“Explorer”」
サファイア： それの傍で膝をつき、声をかける。
レイ： 「蒼色宝石か・・・ルビーのお迎えでなくて良かったよ・・・」
サファイア： 「そういう口が利けるなら大丈夫ね」
レイ： 「口先だけの”Spelunker”さ。“Explore”の名が泣いたところだ」

サファイア： 苦笑を漏らすと同時、周囲に淡いドーム上の膜――吹雪避けと、自己治癒能力促進の二重の意味を持つ結界を構築する。 サファイア： 「そ…で、誰にやられたの？」
サファイア： 燻っている火に煙草を押し付け、火をつける。

レイ： 「アゼイリア。この事件を起こした人間さ。昔なじみでな・・・つい手が緩んだ・・・」
サファイア： 「へー…なるほどねぇ」
サファイア： ふー、と煙を吐き

レイ： 「ま、おかげでこのざまだ。追っていかなきゃ止められないんだが・・・」
サファイア： 「一人ではどうにもならない？」
レイ： 「一人で決着をつけるには、今の俺は弱すぎる。救えるものも救えないほどにな・・・殺したところで救いが訪れるわけでもない・・・」
サファイア： 「――…じゃ、しばらくここで待ちましょうか。この件に関しては聖母殿も動いてるはずだし――…援軍になるかは知らないけど」
サファイア： 雪の上に、煙草の灰が落ちる。

レイ： 「関わるなら乗せて行くよ、助けてくれた礼にな・・・バディシートが開いている・・・」
サファイア： 「ついでよ。休憩したかったし」
レイ： 「バスストップには程遠いんだがね・・・」
サファイア： 「便利な物が世の中にはあるのよ」
レイ： 「違いない。バスストップも使い捨ての時代さ・・・」
サファイア： 短くなった煙草を雪の上に落とす。

サファイア： 「まぁ、そんな時代でも…」
サファイア： 吹雪く、曇った空を見上げ



サファイア： 「――…捨てられないものって、あるのよね」

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■舞台裏

◎真央 真央： リサーチ：ジブリルが今回の作戦に配備された経緯
RL揚： 〈社会：真教or聖母殿or聖母領〉　〈コネ：ジヴリル〉
RL揚： 目標値：15

真央： 〈コネ：ジブリル〉　【感情】８＋Ｃ６＋１（報酬点）＝１５

RL揚： ・Lv15：本来のジヴリルの任務からすれば、余りにも特殊な内容。
RL揚： 　　　　ジヴリルの出撃のみならず、この絶滅騎士団の分隊出撃自体が氷の静謐に操られた罠。
RL揚： 　　　　全てはジヴリルを都合の良い場所におびき出すための、
RL揚： 　　　　“銀灰”と呼ばれるクローン集団────ひいては“黒”のアムールの罠。
RL揚： 　　　　ただし、“銀”と“黒”は既に“魔法使い”に討たれ、作戦の実権は“紅蓮”が引き継いだと言う。



◎アゼル

アゼル： ・Reserch about:『フランマ』
RL揚： 社会：アストラル　　コネ：アゼイリア　コネ：アヤカシ系
RL揚： 成立　13　15 アゼル： 〈コネ:占い爺〉+〈交渉〉　【外界】5+1(Skill)+DJ= 16

RL揚： ・成立：“火炎-Flamma-”。【アゼイリア】に従う、アヤカシ。名前が示すとおり、火炎の精霊。
RL揚： ・Lv13：3年前、生活する里を絶滅騎士団に追われた所を【アゼイリア】に救われる。
RL揚： 　　　　以後、彼女と彼女の一族は全てアゼイリアに従うようになった。その数は優に1000を超えると言う。
RL揚： ・Lv15：彼女らの望みは平和に暮すこと。だがそれ以上に、恩人であるアゼイリアの望みを叶える事である。
RL揚： 　　　　彼女らはアヤカシゆえの純粋さを持ち、人間界の道徳に縛られることは無い。

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