《難攻不落》っ!!! トーキョーNOVA the Detonation リプレイ“蟲姫”
オープニングフェイズ2nd
メインキャスト:誠
シーンカード:イヌ
舞台:“死国”パワースポット攻防戦激戦区
RL柳生: 君には二人の恩師がいる。
RL柳生: 一人は“電教大師”最超。軌道で君にタタラの何たるかを教えてくれた人物だ。
RL柳生: 彼には義理があり、一つの依頼を引き受けた。
RL柳生: 今回の作戦によって引き起こされた現地データの収集。
RL柳生: そして、更に一歩進んで。
RL柳生: 死国、いや世界で最も深いとされる大洞穴。 【奥道後】の底で、データを収集してくれとの依頼。
RL柳生: 好奇心で引き受けたことを、早速後悔するに足る激戦が目の前で繰り広げられていた。
RL柳生: ウォーカーが走る、飛ぶ、ミサイルが飛び交う。
RL柳生: 蟲達が咆える、腐食細菌が周囲を蓋う、触手が乱れ飛ぶ。
RL柳生: うっかりと、そんな戦場に迷い込んでしまったのだから。
RL柳生in舞台裏: 追い込んだ。 もっと、しっとりとしたOPの筈だったんだが。
RL柳生in舞台裏: まあ、くらいすさんだしと。 アドリブで。
天宮in舞台裏: Σ ひでぇ
天宮: 「……ここは何処の異界やろうか」
天宮: 炸裂したミサイルが爆風を運んでくる。
天宮: 思わず目を閉じて、2秒。
天宮: 再び開けた視界の先に変化は無し。
天宮: 何処までも続く腐海。
天宮: そこに住まう住人=蟲と、侵略者。
天宮: それらが交戦する世界だ。
天宮: 「ちなみに、僕は侵入者の方に分類されるんやろうなぁ……」
RL柳生: その答えは、簡単だった。
ぬぅ
RL柳生: と、大きな影が君の周囲を覆ったからだ。
天宮: 「うわぁっ!?」
RL柳生: 防護服越しにも感じる巨大な存在感。
RL柳生: 『少年、後ろ! 後ろ!!』
RL柳生: 悲鳴のような通信が入ってくる。
天宮: 「わ、わ!」
天宮: 通信に理性を取り戻し、慌てて退避を試みる。
RL柳生: 背後には、タイラントがいた。
RL柳生: それも、データで知るタイラントの更に二周りも大きい。
ジヴリルin舞台裏: |∀-) ぎゃーw
レイドin舞台裏: ああ、天宮君…(-人-)(ぁ
天宮: 「あ、はは……嘘やろ?」
天宮: 確認されているだけでも、この生物はM∞Nに三匹しかいない筈。
RL柳生: パワースポットに巣くう【“蟲の王”】であった。
天宮: それが自分の前に――…
RL柳生: ウォーカーの腕ほどもありそうな百足の牙が、ぎちりと鳴った。
RL柳生: 滴る体液が、地面に落ちて煙を立てている。
天宮: 「あ、あかん。好奇心に負けてこんな所まで来るんや無かった」
天宮: 後悔先に立たず。
RL柳生: 岩石が溶けた。どうやら硫酸よりも強い。あれだ、有機王水に匹敵するか?
RL柳生: 思考が無駄に加速する。
天宮: 自分の中の知識が総動員して、目の前の化け物の凶暴さを分析してくれる。
天宮: 余計なお世話だ。
天宮: 「こんな何処とも知れん地で師匠と再会する間も無く食われてまうんやろうか?」
天宮: あはは、と引きつった笑み。
天宮: 目の前の化け物は其れに応え、アギトを――
RL柳生: 『たわけがぁっ!!』
RL柳生: 閉ざそうとしたその瞬間、
RL柳生: 君の眼前に風が吹いた。
RL柳生: 漆黒のヴァローナ。
RL柳生: 阻むように立っている。
天宮: 「!!」
RL柳生: 空魁専用ヴァローナ“不動明王”。
天宮: そう、忘れるはずも無い。
天宮: 絶体絶命のこの状況だというに、口元に笑みが浮かぶ。
ジヴリルin舞台裏: |∀-) やべぇ、 固有名詞がカッコよすぎるw
天宮in舞台裏: 師匠かっけーw
天宮: そうだ。
天宮: あれは――
天宮: 「師匠!」
RL柳生: 『久しいな、誠。元気にしておったか?』
RL柳生: 通信越しにも分る懐かしい声。
天宮: 「見たらわかるやないですか!大ピンチです!!」
RL柳生: 『ふはは。相変わらずの物言いだのう』
RL柳生: 笑いながらも、すっと構えを取るヴァローナ。
RL柳生: 掌を前に出し、拳を引く。
RL柳生: そして、再度、衝き込んで来る【“蟲の王”】を正面に。
ジヴリルin舞台裏: |∀-) ヴァローナがステゴロってるし
RL柳生: 『はぁぁぁぁっ、つぁりゃああっ!!!!』
RL柳生: 〈白兵〉+〈点穴〉+〈爆破工作〉+〈遠当〉 【生命】13+3(修正)+H7=23
ジヴリルin舞台裏: ば、 爆破工作ッ?!
ジヴリルin舞台裏: |∀-) これはあれか 殴ると気合で爆発する
レイドin舞台裏: ヴァローナで、二重の極み(ぁ
ジヴリルin舞台裏: |∀-) 熱すぎるw
天宮: 「って、師匠、そいつ相手に格闘戦なんて無茶です……――わ!?」
天宮: 言葉が終わる前に、
RL柳生: 【“蟲の王”】の頭部が爆散した。
天宮: 「――…」
天宮: ぽかーん。
RL柳生: 掌に拳を当て、決めの態勢を取る“不動明王”。
天宮: しばらく呆然と見上げ――
天宮: くすり
天宮: 「相変わらずや。師匠は」
天宮: 変らぬ恩師の姿に、知らず口元を綻ばせた。