《難攻不落》っ!!! トーキョーNOVA the Detonation リプレイ“銀色の虹” ─反撃─
クライマックスフェイズ1st
RLシーン
シーンカード:ハイランダー
舞台:トーキョータワー
RL揚
ヒョゥと言う風が流れる音が耳を擽る。
トーキョータワー特別展望台の屋上。
地上数百メートルに位置するその場所は手すりも存在しなくて、当然立ち入り禁止のエリア。
“銀灰”「──────」
女は其処から見える夜景を背に、じっと立って夜空を見上げている。
─── 瞬っ…
その場に現れた少年が、そんな彼女の姿を見つけた。
“銀虹”「───楽しそうだね」
ジヴリルと呼ばれる少年にそっくりなクローン体の一人、“銀虹”が“銀灰”に尋ねる。
“銀灰”「ん?ああ…… お帰り。如何だった?」
“銀虹”「散々泳がせて貰った、って感じだったね。神楽刹那が敵じゃなくて良かったと真剣に思ったよ」
“銀灰”「そう。とりあえず、当初の命令は果たせた訳だ」
RL揚(舞台裏)
|っ-∀-)っ 銀灰=煉クローン♀
|っ-∀-)っ 銀虹=ジヴリルクローン♂カゲムシャ◎
|っ-∀-)っ で、お送りいたしております。
RL揚
“銀虹”「そ。 ───で? そっちは? 楽しくてしょうがないって感じだよ」
“銀灰”「え?…そう。そうかも知れないね」
女は笑い、肩をすくめる。
“銀灰”「そうかも知れないね───。待ち遠しい?そんな感じかもね」
“銀虹”「彼が来るのが?」
───少年が首を傾げる。
“銀灰”「可笑しな気分だね」
“銀灰”「───ボクの知る“柘榴”は間違いなく女性で、手の掛かる“姉”って感じだったんだけど」
くすくすと、忍び笑いを漏らす“銀灰”。
“銀虹”「で、来たら如何するのさ?」
“銀灰”「如何って。───さぁ?」
“銀虹”「さぁ、って…。僕らに与えられた上位命令は既に更新されているんだよ?」
“銀灰”「そうだね」
“銀灰”「───だから、楽しみなのさ」
─── 楽しげに細められた目は、こちらに向かって来る、紅い姿を捉えていた。