《難攻不落》っ!!!　トーキョーNOVA the Detonation リプレイ“銀色の虹” ─反撃─

━─━─━─━─━─━─　再　開　━─━─━─━─━─━─







柘榴ＰＳ　「“銀灰”を倒す」

シェーラＰＳ　「“氷の静謐”の施設を制圧する」

刹那ＰＳ　「“早期警戒機構”の不正に付いて調査する」

ゴオォォ──────



飛行する輸送機の窓の外に見えるのは吹雪の夜空だ。
季節はそろそろ長い冬───　長い夜の時期に入ろうとしている。
暗い窓の外に目を凝らせば幾つもの雪が舞っているのが見えるだろう。
───それもじき、雲の上に出る頃には見えなくなるのだが。

「―――…んー…」
このGにはいつまでたっても慣れない
自ら“跳ぶ”手段を持っている者に良くありがちだが…この手の乗り物は苦手だ

座席に座るジヴリルは、雪を見ているのだろうか。窓の外に視線を向けたまま、じっとしている。

ぱらり

手元の“紙”をめくる。
今時――本当に、今時――手元にあるのは印字された資料。
　　　　無論、周辺の仲間は、トロンを繰って思い思いに情報を調べているが…


「―――…こっちのほうが好きなんですの…」
誰に言うでもなく呟く

ジヴリル「……　」

リサーチ：篠塚煉

社会：アストラル　ストリート　企業　メディア　ウェブ　聖母殿　　　コネ：ジヴリル
10　13　15

10　“魔法使い-Wizard-”篠塚煉。　ウィザード級ニューロにして、高位の魔術を操るバサラでもある。
　　聖母殿の退魔師達には、クローンとして量産され続ける“銀灰の魔術師”のオリジナルとして知られる。
　　ジヴリル=クライスの、血統上の兄……と、言うよりはクローンのオリジナルである。
　　兄弟仲は微妙。ジヴリルの方が反発する姿が良く見られている。

13　“銀灰の魔術師”と“黒の”アムールを打倒するべく活動を続けている。
　　量産を阻止するためには、クローン生成施設の破壊が第一義である。
　　が、篠塚煉は同時に別の手段も模索しているらしい。
　　その為の情報と活動資金を千早重工の後方処理課、“早期警戒機構”から受給している。

15　彼自身は、現在裏方に徹しているらしい。
　　先日、“銀灰の魔術師”と交戦した際、義体に重大な損傷を受けた。
　　そのオーバーホールに時間がかかっている模様。
　　その為、対“銀灰”用に開発したプログラムをジヴリルに託した様だ。

「……んー…正面から…は…」
首をかしげながら…ふと、ジブリルを見やる

ジヴリル「………？」
　窓に映った彼の像越しに視線が重なる。

「……あ……ふふ」
それが、少しおかしくて　微笑がもれる

ジヴリル「ん……なに？」
　照れ臭げに振り向く。

「いえ…どうしようかな…と。」
「こんなとき、先輩ならどうするかな…とか、私が勝てるかな…とか…いろいろ考えていて…」

ジヴリル「うん………そだね。皆でかかれば大した奴じゃないよ」
ジヴリル「あいつが一番嫌うのって、組織だった連携攻撃でフルボッコにされる事だから」

「―――…ジブ君は、何を考えているのかな…って思いましたの」

ジヴリル「………えと」
作戦会議で見せていたような影は薄くなっているが、やはりまだ、雰囲気は硬い。

その影を見て
「ね…」
ふらりと、立ち上がる

ジヴリル「………ぇぅ？」
座ったままシェーラに向けて視線を上げる

「暖かいものでも飲んでおきますの。一緒にどう？」

ジヴリル「あ、うん」
　　こくこく。

……普段ならこんな風にさそえば、目に見えて相好を崩す子なのだが、今日はやはり反応が薄い。

「(―――…無理も無い…ですの……自分と対峙し続けるのは…)」
暖かいココアをいれながら そっと顔をうかがう

ジヴリル「……ごめんね、気を使わせちゃった」
　しょぼん、と項垂れる。

ジヴリル「あいつ等、さ」
ココアのカップに視線を落としながら、とつとつ、と

「――うん」

ジヴリル「……大雑把に分けると2種類居るんだ」

「…二種類…？」

ジヴリル「……自我のある奴と、自我の無い奴。───本当の人形と…人形のように振舞わされている奴」
ジヴリル「自我の強さは魔術を扱う際に、そのまま術の強さに比例する」

「――…ええ」

ジヴリル「つまり、自我の強弱によって、兵器としての扱いやすさと、術の強さが反比例する」

ジヴリル「………人形な連中はまだいいんだ。あいつ等には未来が無い…」
ジヴリル「でも……そうじゃない連中は……　もしかしたら、僕がそうだったのかも、って思うと」

「…自我をもって…それでいて浄化思想を刷り込まれた子達…か」

「――…ねぇ、ジヴ君」

ジヴリル「…うん？」

「君は…今ここにいますの」
眼をあわせ告げる
「君は…今、ここに、いますの」

微笑んで告げる

「だから、大丈夫」

ジヴリル「……ありがとう」
　　ぐい、とカップを煽る。　…表情を隠そうとするように。

ジヴ「あちっ！」

「ふふっ」
それで
作戦前の緊張がいくらか和らいだ気がした

〈自我〉【外界】6+DQ = 16

それは、単純な術
意思を言の葉に乗せる原初の呪い

　　　　　　　　　　　　　　　　　「　大　丈　夫　だ　よ　」

言葉が自分の後輩の縛られた心をすこしでも、軽くできるように

ジヴリル「………うん」　───何の根拠も無いはずなのに。それはきっと本当なんだと信じられる言葉。

◎柘榴

“銀灰”撲滅の手段について

社会：アストラル　　　　…　コネ：篠塚煉(笑
10　15

10　世界各地に散らばった、“黒の”アムールのクローン兵士生成工場。
　　現在判明しているだけで17箇所。（柘榴が既に破壊した分を差し引いて、だ）
　　これらの全滅は絶対である。
　　これに付いては、現在聖母殿、ク・リトル・リトル他、篠塚煉が各方面に手を回して協力者を募り、
　　近日中に完了する手はずとなっている。

15　…だが、施設を再建ないし新造されてしまっては意味が無い。
　　根本的な対応策は、篠塚煉自信が必ず立てると言っていた。

　　その手段とは、
　　“銀灰”そのものを兵器として成立しないものとする事である。
　　“銀灰”は、魔術を行使させる為に、自我…自由意志に余裕を持たせて製造される。
　　そこに、ウィルス…この場合はワクチンとも言えるが…を流す。
　　つまり、『洗脳プログラムの解除ワクチン』である。

◎刹那

登場失敗H2
浄化派の動き

社会：アストラル　企業　　　　コネ：千早怜呀　　早期警戒機構
10　15　18

10　“銀灰の魔術師”と言う、強化人間のクローン体を大量投入することで世界各地でテロを行っている。
　　“銀灰”は、“魔法使い-Wizard-”篠塚煉をオリジナルとするクローン体であり、
　　主にニューロとバサラの力を行使する存在である。
　　が、“魔法使い-Wizard-”自身はこれを快く思っておらず、そのテロを防止する為に活動しており、
　　最近は聖母殿等々の協力を得て逆襲の体勢に入っている。
　　浄化派の“黒の”アムールは、この逆襲に対応せざるを得ない状況に追い込まれている。

15　“銀灰の魔術師”の中でも特に、自由意志に余裕を持たせた者…ロボトミー処置を最低限に抑えた者…
　　は特に『調整体』と呼ばれている。“銀灰”の中でも特に司令塔として機能する存在である。

　　これを投入し、逆襲を迎撃している。
　　最近では、ミトラスＥ△ＥＮに出現したのが確認されている。
　　その折に“Surrideo0001”柘榴が重傷を負わされたことも分かった。

18　“魔法使い-Wizard-”の重要な協力者の一人として“早期警戒機構”の存在が有る。
　　彼女の情報ネットワークは、特に反日テロ組織に対応するためのアンテナに強く、
　　浄化派の情報も多く入手出来るからだ。

　　これに対応するべく、“黒の”アムールは、“早期警戒機構”の排除を“銀灰”に命じた。