《難攻不落》っ!!! トーキョーNOVA the Detonation リプレイ“Zwei-Yggdrasil-換魂の法”

◎OP02 SC:イヌ
SP:純徹 Image:弱気
■Stege:BH機動捜査課






RL-LC: 連日発生する少女誘拐事件
RL-LC: 当然の様に自分も借り出されていた――しかし
RL-LC: 先日、ある日、突然パタリとそれも止まり、少女の誘拐は14件を超える事は無かった。

RL-LC: だが、当然捜査は続いており――目下の所、少女の居所を突き止めるためのDAK作業が君の主な仕事だった。
RL-LC: 時刻は23時、定時はとっくに過ぎている――が当たり前の様に帰れはしない、ため息と共に紅茶に手を伸ばし――

カタン
RL-LC: デスクに立ててあった、ホロスタンドが倒れた
RL-LC in舞台裏: アクションっ
純徹in舞台裏: ふむ……



純徹: 「……、と」
RL-LC: ホロに映っているのは大学のサークルで撮ったものだ
RL-LC: 君とその横には微笑を称える上品な女性――……

RL-LC: レイ「ちぃーっす、お疲れー」
純徹: 「や、お疲れ様です」
RL-LC: アスカ「お疲れ様です~」

RL-LC: レイ「おー何だ、スミ、彼女かー?」
RL-LC: 外回りから開放されたのか、レイが手元のホロを覗き込んでくる

純徹: 「え? あー………………」
純徹: 「……」

純徹: トロンのディスプレイばかり見ていたせいか、すぐに頭が廻らない。倒れたホロに反応できたのも、ほとんど条件反射だった。
純徹: ぼんやりと『知覚』していた世界に意識を引き戻し、まずはホロを元の場所に戻す。

RL-LC: アスカ「わー綺麗な彼女さんですねぇ」
RL-LC: レイ「スミだけにスミにおけねーってか、あっはっは」

RL-LC: バンバンとレイが背中を叩いてくる

純徹: 「げほっ! げほ、げほげほげ、……っこふ」
純徹: 「違いますよ」
純徹: 噎せた状態から立ち直り、否定の言葉を口にする。

RL-LC: メモリ「すみません、現在53時間程寝ていないので、若干ハイテンションに為っているんです」
純徹: 「ははぁ……」
RL-LC: 背後からメモリが注釈と付け加える、どうやら眠っていないには自分だけでは無いらしい――と。



RL-LC: メモリ「失敬、そのホロに映っている月海原さんの横の方ですが――……」
RL-LC: メモリ「――セリス・ヴィクトリアさんでは?」
純徹: 「? ご存知ですか?」

純徹: 叩かれてずれていたらしい“護法”を直しつつ、巡査に尋ねる。

RL-LC: メモリ「最近になって有名になりました――正確には悪名、と言った方が良いのかも知れませんが」
RL-LC: レイ「オイ、手前、スミの彼女に悪名は無ぇだろっ」
純徹: 「イヤ、それは巡査の誤解です」(きぱっ

RL-LC: メモリ「失敬、そうですね、一年ほど前でしょうか、何でも新薬の開発に成功したとかで、一躍有名人になりましたね」
純徹: 「ふむ……」



RL-LC: アスカ「あー……ライフ=リヒ製薬会社、でしたっけ?」
RL-LC: メモリ「ええ。それでその発明と共に、ライフ=リヒ総合病院に引き抜かれてましたね」

RL-LC: レイは知らないらしくホロを眺めている
RL-LC: 女三人寄れば何とやら、か、騒がしい事この上無い。

純徹: 「……」(製薬会社……総合病院…………企業系列、か)
RL-LC: アスカ「でも確か……その発明が実は彼女の大学の教授のものだったとかスキャンダルがあって――」
RL-LC: メモリ「ええ、それで加速的に有名人に、結局は冤罪って事でしたけど、まぁ悪名というイメェジで大衆が記憶してるのは間違いないかと――」

RL-LC: レイ「しっかし美人だなぁ」
RL-LC: アスカ「それで、彼女さんじゃ無いんですか、スミさん?」
純徹: 「残念ながら、話のネタになるような人ではないのですよ」
純徹: 思索から現実へ意識を引き戻す。

RL-LC: レイ「えーどんな関係何だよーすっげー仲良さそうじゃねーか」
純徹: 「…………いや、サークルの方も一緒に映ってますし。ホラ、仲間同士だと楽しそう」
純徹: 「大学時代の同期で、同じサークルの仲間。間柄は、そんなものです」
純徹: 彼女だなどとはとんでもない。高嶺の花だ。

RL-LC: レイ「はーん、まぁ……確かにスミがそんな手を出す訳無い、か」
RL-LC: メモリ「失礼でしょう?レイ」
RL-LC: アスカ「あーでも事実かも」
純徹: 「はっはっはっ。返す言葉もありませんねぇ」

純徹: ミラーシェイドの堅いイメージなど欠片も感じさせない、へらっとした笑い方で流す。
RL-LC: レイ「あははは、スミはやっぱこうでなくっちゃなぁ、っと。悪ィ、そろそろ寝てくるわ」
RL-LC: 欠伸をかみ殺す

純徹: 「お疲れ様です。 ……さて、」
RL-LC: レイ「もう眠たくて眠たくて、何度路上の染みになり掛けたか」
RL-LC: メモリ「では私も仕事がありますので」
RL-LC: アスカ「あ、じゃスミさん、お仕事頑張ってくださいねー」
RL-LC: 女三人は騒ぐだけ騒ぐとさっさとそれぞれ散っていった

純徹: 「はいはい。 睡眠不足にゃお気をつけて」
純徹: ひらひらと手を振り返しつつ、視線は机の上に戻る。



純徹: ──今更ながら、話題に上るとは思わなかった人物。
純徹: それもそうだろう。過去を振り返るなど、さっぱりなかった。
純徹: 過去の知人との対面ですら、挨拶は社交辞令の範疇で通り過ぎてきたのだから。

純徹: 卒業後、まったく違う分野へ行った彼女。  自分とは違う世界で成功を手にすると疑わなかった彼女。
純徹: 職場に居ながら、『過去』すら気にも留めなかったが──世の中とは知らない所で繋がっていたらしい。
純徹: 今の職場に相応しい形(悪評)で、というのは何とも皮肉的なものだが。

純徹: 「──……上手い具合には行かないものですねぇ。と、しまった」
純徹: 「薬飲むの忘れてたっけか……」

純徹: 時間を見て、引き出しから薬を取り出し、ざらざらと飲みこむ頃には。
純徹: 頭はいつもの仕事モードに戻っていった。










RL-LC: Do U know “Her Called”?










SeenEND











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